「保育所の空き定員等を活用した未就園児の定期的な預かりモデル事業」実施報告

公開日 2024年04月18日

 保育所やこども園、幼稚園等を利用していないお子さんを対象に、保育所等で定期的な預かりを行うことで、子ども同士のふれあい、保育士の働きかけ等による子どもの発達を促す機会をつくり、保護者の育児の負担軽減をはかる支援を行いました。その結果について報告します。

 

対象児童

 釜石市内に居住し、保育所等に通っていない児童(2か月児~5歳児)

 

実施施設

 ピッコロ子ども俱楽部桜木園(釜石市桜木町1-5-18)

 

実施日程

(1)実施期間:令和5年9月1日(金)から令和6年3月31日(日)

   ※土日、祝日、年末年始は除く(開所日数134日間)  

(2)預かり時間:午前9時~午後4時、1日6時間まで

(3)利用状況:各児童ごとに利用する曜日を決定し、週1~2回の預かり保育を実施しました。9月は慣らし保育を実施し、10月から本格的に預かり保育を実施しました。

 

定員と利用料金

(1)定員 5名

(2)利用児童 5名(未就園児0歳児から3歳児)、利用者の保護者4名

(3)利用料金 1日2,000円(1時間300円)(別料金 おやつ代1回140円、給食代1回370円)

 

検証結果

利用者について

 利用児童数5名のうち2名の兄弟については、令和5年9月の1か月のみの利用。

・1週間あたりの利用日数:2日利用は5名

・1日あたりの利用時間:5時間利用者は4名 6時間利用者は1名

・利用児童の年齢:0歳から2歳 (0歳1名、1歳3名、2歳1名)

預かりモデル事業を知った経緯

・自治体のHPやSNSが1名

・自治体のチラシが1名

・自治体担当者からの紹介が2名

保護者の感想

利用してよかった点

・頼れる場所ができた

・園の先生から子どもの様子を聞くことで、新たな気付きを得られた。

・心身の余裕が生まれ、ゆとりを持って子育てできるようになった。

負担に感じた点

・当日の持ち物や保育施設までの送迎

子どもの様子について

・新しいことに取り組む機会が増えた

・園で覚えたいろいろな遊びをするようになった

・年の近い友達が増えた

保育士の感想

メリットについて

・複数回利用することが想定されるので、保育の業務や見通しを立てやすい

・子どもの個別の成長、発達の見通しをもって保育ができる

・子どもの保護者の変化に気づき、適切な援助をしやすい

・子ども同士の関係がつくりやすい

・子どもが保育施設に慣れやすい

デメリットについて

・特にない

まとめ

 

・通常保育とは違い、毎日の登園ではないため、環境に慣れるか心配もあったが、定期的に通園することによって、子どもなりに慣れ、その環境から様々な刺激を受け、言葉の発達など、具体的な成長も見られた。

・保護者の育児不安などに保育士等が専門的に向き合うことができた。また、ゆとりを持って子育てすることができ、ともに良い変化が見られた。

・保育者側では、複数回通園することが想定されるので、保育や業務の見通しを立てやすい等、メリットが確認され、地域の子育てにかかわることにやりがいを感じている。

・預かりモデル事業を知った経緯や、普段保育園幼稚園を利用しない理由等の問いに、入園は3歳になってからと考えている保護者さんがいることがわかった。

 以上のことから、今回の預かりモデル事業の実施は、今後の子育て支援や「誰でも通園制度」に生かせる結果となった。

 

保護者、保育士に対するアンケート結果

保護者に対するアンケート結果

 保護者利用前アンケート結果[PDF:465KB]

 保護者利用後アンケート結果[PDF:527KB]

保育士に対するアンケート結果

 保育者利用後アンケート結果[PDF:397KB]

      

この記事に関するお問い合わせ

保健福祉部 こども家庭課 子育て支援係
住所:〒026-0025 岩手県釜石市大渡町3丁目15番26号
TEL:0193-22-5121
FAX:0193-22-6375
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