岩手県立大船渡病院によるドクターカーの試行運用が始まります

公開日 2025年08月29日

令和7年9月16日(火)からドクターカーの運用範囲が釜石大槌地域まで拡大します

岩手県立大船渡病院救命救急センターは、患者の救命率向上を目指して、救急車と同時に医師や看護師を乗せた緊急車両を患者の元へ派遣し、病院到着前から診療を開始する「ドクターカー」の運用を、令和7年9月16日(火)から釜石市、大槌町で開始します。
岩手県では令和6年4月から大船渡市、住田町を対象に県内で初めて運用を開始し、令和7年2月には陸前高田市に運用範囲を拡大し気仙地区をカバーするに至っています。

ドクターカーとは

ドクターカーは緊急度や重症度が高い患者を病院外で診療するために、必要な医療資機材などを積載した緊急自動車です。
サイレンを鳴らしながら緊急走行しますので、市民の皆ささんのご理解、ご協力をお願いします。

出動したドクターカーは、患者を搬送している救急車とあらかじめ決められた場所(ドッキングポイント)で合流し、医師や看護師が救急車内で診察や処置を行いながら、県立大船渡病院などへ搬送します。
県立大船渡病院が運用するドクターカーは、患者を搬送する機能は無く、医師や看護師、医療資機材を運ぶラピッド・ドクターカーに分類されます。

運行日時

月~金曜日(祝日を除く)の9時~17時
(緊急手術など、医師の都合により出動できない場合もあります)

費用の負担

ドクターカー合流後の診察、処置は、医師による一連の診療行為であるため、患者の皆さんには相応の医療費負担が発生しますが、全て保険診療の範囲内となります。
これらの医療費は、県立大船渡病院以外の医療機関に搬送された場合でも、県立大船渡病院にお支払いいただくこととなります。

その他の注意事項

  • 釜石市と大槌町の119番通報は、これまでと同様、釜石大槌地区行政事務組合消防本部の通信指令センターにつながり、釜石市または大槌町の消防署から救急車が出動します。
  • ドクターカーは、県立大船渡病院救命救急センターと消防本部で定めた「要請基準」に基づき、消防本部の要請により出動します。市民の皆さんが直接ドクターカーを要請することはできません。

ドクターカーの運行イメージ図

ドクターカーの運行例

  1. 患者やその家族などが緊急時に119番通報すると、釜石大槌地区行政事務組合消防本部につながります。
  2. 救急車は、釜石消防署または大槌消防署から出動すると同時に、消防本部は「ドクターカーの要請基準」に基づいて県立大船渡病院へドクターカーの出動を要請します。
    (要請基準に基づいて消防本部が要請しますので、必ずドクターカーが来るわけではありません。また、患者側が直接ドクターカーを要請することはできません)
  3. 県立大船渡病院のドクターカーは、医師、看護師のほか必要な医療資機材を積んで、サイレンを鳴らしながら患者のもとへ向かいます。
    (ドクターカーが患者のもとへ向かうときは緊急走行として、サイレンを鳴らし、赤色灯を点けて走行します)
  4. 救急車は、患者を収容し救急指定病院に向かう途中、あらかじめ決められた合流場所(ドッキングポイント)でドクターカーと合流します。
    (交通事故などで患者の救出に時間を要する場合など、ドクターカーが救急現場で合流することもあります)
  5. 医師と看護師は、必要な資機材とともに救急車に乗り込み、診療が始まります。
  6. 救急車は、患者、医師、看護師を乗せたまま救急指定病院へ向かい、病院到着後は引き続き診療等が行われます。
  7. 医師等を降ろしたドクターカーは、大船渡病院に帰着します。

問い合わせ

岩手県立大船渡病院 ☎0192-26-1111(代表)

この記事に関するお問い合わせ

保健福祉部 健康推進課
住所:〒026-0025 岩手県釜石市大渡町3丁目15番26号
TEL:0193-22-0179
FAX:0193-22-6375
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