公開日 2025年07月14日
更新日 2025年07月18日
恒久平和の実現に向けて
釜石市は、戦争終結間近の昭和20年に二度の熾烈な艦砲射撃を受け、多くの尊い命が犠牲となり、市街地は壊滅的な被害を受けました。(釜石市の当時の状況等については、釜石市郷土資料館のページをご覧ください。)
このような戦争の惨禍を再び繰り返すことのないよう、昭和34年に平和都市宣言を、昭和61年に非核平和都市宣言を議決し、世界の恒久平和を強く希求しています。
平和都市宣言
われわれは、全世界の恒久平和と全人類の繁栄を念願して、日本の核武装と外国の軍事基地化、原水爆持込みに反対し、すべての国々との友好関係を樹立することを強く要望するものである。
釜石市は、日本国憲法を貫く、平和と民主主義の精神に基き、平和を愛するすべての都市と手を携えて、地球上から無謀にして悲惨な戦争を追放し、全人類の福祉増進に寄与するため、永久の平和都市たることを決意し宣言する。
(昭和34年3月24日 議決)
非核平和都市宣言
釜石市は、全世界の恒久平和と全人類の繁栄を心から念願し、平和都市たることを決意し、宣言してきた。
又、我が国は、世界唯一の核被爆国として、この地球上に、広島、長崎の惨禍を再び繰り返してはならないと訴えてきているところである。
しかるに世界の核保有国間においては、核兵器の増強が依然として激化の傾向にあり、世界の平和と人類の生存に大きな脅威をもたらしている。
このような中にあって、我々釜石市民は、人類共通の念願である世界の恒久平和に向けて、将来ともに非核三原則が遵守され、また、あらゆる国の核兵器の廃絶と軍縮が、すみやかに推進されることを強く希求し、ここに、平和都市宣言に加えて非核平和都市であることを宣言する。
(昭和61年6月18日 議決)
平和首長会議に加盟しています
釜石市は、加盟都市相互の緊密な連帯を通じて核兵器廃絶の市民意識を国際的な規模で喚起するとともに、人類の共存を脅かす飢餓・貧困等の諸問題の解消さらには難民問題、人権問題の解決及び環境保護のために努力し、もって世界恒久平和の実現に寄与することを目的とする組織である平和首長会議に、平成22年から加盟しています。
(加盟認定証はこちら平和市長会議加盟認定証[PDF:268KB] )
(平和首長会議は、平成25年に「平和市長会議」から名称を変更しています。)
詳しくは、平和首長会議ホームページをご覧ください。
戦争で犠牲になられた方々を追悼し、平和を祈り記憶を継承するために
釜石市では、年間を通じて次のような平和の取り組みを行っています
- 釜石市戦没者追悼・平和祈念式の開催
- 艦砲射撃があった日、広島と長崎に原爆が投下された日及び終戦記念日におけるサイレン放送(詳しくはこちらのページをご覧ください。)
- 郷土資料館における戦災資料の常設展示コーナーの設置
- 市内戦跡マップの作成・公開(詳しくはこちらのページをご覧ください。)
- 市立図書館における戦争・平和関連図書の特別コーナーの設置
- 小・中学校における平和教育の実施
釜石市では、市内各小・中学校で平和教育を実施しているほか、戦争で空襲被害を受けた青森市と中学生の相互派遣事業を実施し、両市の生徒がお互いの市の歴史を知ることで、未来を担う世代が平和の尊さを学ぶ取り組みを実施しています。
【釜石市の艦砲射撃の歴史を学ぶ様子】
【青森市の空襲の歴史を学ぶ様子】

【両市の戦没者追悼・平和祈念式典にも中学生が相互に参加しています】

戦後80年 節目の取り組みをご紹介します
釜石市では、通年の取り組みに加えて、戦後80年の節目となる令和7年において、次のような取り組みを予定しています。各取り組みの情報が更新され次第、本ページも更新し、お知らせいたします。
【更新情報】
- 7/18 釜石市民ホールTETTOにおける映画上映会・講演会等のリンクを追加しました。
【戦後80年の取り組み】
- 釜石市民ホールTETTOにおける、映画上映会・講演会・パネルディスカッション・パネル展「戦後80年 釜石と戦災~未来に伝えるために~」の実施(詳しくはこちらのページをご覧ください。)
- 郷土資料館における、令和7年度艦砲戦災展「艦砲射撃80年~未来に伝えるために~」の実施(詳しくは郷土資料館のページをご覧ください。)
- 高校生が市内の戦跡を案内する「高校生とめぐる釜石の戦跡ー戦後80年 高校生の案内で戦争の記憶を振り返りませんか?ー」の実施(詳しくは2025年7月1日号の広報かまいしの記事をご覧ください。)
- 市内の小学校における、ボランティア活動に取り組む読書サポーター「颯・2000」の方々による読み聞かせなど、戦争の記憶を次世代へ継承する取り組みの実施
- 広報かまいしにおける、戦争と平和に関する特集記事の掲載
このほか、永遠の平和を祈念して建立された薬師公園平和女神像の再生プロジェクトが市内企業を中心として実施され、釜石小学校の児童も塗装作業を行いました。(詳しくは2025年5月15日号の広報かまいしの記事をご覧ください。)
戦傷病者やご遺族等に対する援護・艦砲射撃犠牲者情報について
釜石市では、戦傷病者やご遺族等に対する特別弔慰金・援護年金等についての相談を受け付けているほか、艦砲射撃で犠牲になられた方々に関する情報の提供をお願いしています。詳しくは、次の各ページをご覧ください。
地図
薬師公園はこちら
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