早寝早起き朝ごはんで、子どもの生活リズムを改善しよう!

公開日 2010年07月01日

お子さんの生活リズム、乱れていませんか?

最近、いつも表情が硬い、やる気がない、イライラしている、そんな子どもが増えています。

それは、遅寝遅起きや朝食抜きといった、生活リズムの乱れが原因の一つであることが、様々な調査でわかってきています。

同時に、昔から言われている、「早寝早起き朝ごはん」が、子どもの健全な成長に密接に関係していることもわかってきています。

みなさんのご家庭は、夜更かしをしすぎたり、朝ごはんを食べなかったりしていませんか?

遅寝遅起き朝食抜きで何が悪いの?

夜更かしの影響

私たちが夜寝ている間、体の中では、休んでいる部分もあれば活発に活動している部分もあります。

夜になると、私たちの脳から「メラトニン」という物質が出てきます。

メラトニンの効用には、抗酸化作用による老化防止と、性腺抑制作用による第二次性徴を遅らせる効果があります。メラトニンは、1歳から5歳のあいだに特に多く分泌され、その時期をメラトニンシャワーと呼んでいます。

しかし、メラトニンは、夜遅くまで明るいところにいたり、部屋の明かりをつけて寝ていると、分泌が弱くなります。

そうすると、本来浴びるべきメラトニンシャワーを浴びられなくなることにより、子どもの成長が妨げられたり、第二次性徴が早まってエネルギーを過剰に消費することになります。

寝坊と朝食抜きの影響

子どもも大人も、学校や会社に行く時間はあまり変わりません。したがって、寝坊するほど学校などに行くまでの時間が足りなくなります。

寝坊したために朝の時間が足りなくて、朝ごはんを食べられない子どももいます。他方、そもそもおなかが空かないので、朝ごはんを食べようとしないという子どももいます。

しかし、朝ごはんを食べないと、人間の活動に必要なエネルギーを摂取できないため、体の動きが鈍くなります。体が動かないのでその後食べる食事分のエネルギーを消費できず、蓄積したエネルギーによって肥満につながります。

子どもの生活リズム向上 RHYTHMプラン

釜石市では、子どもの生活リズム向上のための施策を実施し、そのシンボルとして「RHYTHM(リズム)プラン」を作りました。

  • R   ライス(朝ごはん)
  • H   早寝
  • Y   読む(読書活動)
  • T   手伝い
  • H   早起き
  • M   メディア(テレビ、ゲーム、メール、インターネット)

RHYTHMプランで、早寝早起き朝ごはんに「朝手伝い」を加えて、家庭での基本的な生活リズムを身につけるよう働きかけます。

あわせて、メディアとの接し方を見直し、読書活動を行う時間を増やして、子どもが心身ともに健全に育つよう願うものです。

RHYTHMプランで、こんなことをやっています

  • 生涯学習まちづくり出前講座を活用した講師派遣
  • 各小中学校の授業参観を活用した講演会の開催
  • 就学時健診を活用した講演会の開催
  • ノーメディアデーの設定
  • 広報誌などを使った周知、啓発活動

RHYTHMプラン、出前します!

生涯学習まちづくり出前講座のメニューに、「子どもの生活リズム 早寝早起き朝ごはんの必要性について」があります。

おかげさまで、この「子どもの生活リズム 早寝早起き朝ごはんの必要性について」は、平成21年度の生涯学習まちづくり出前講座の出前件数ナンバーワンとなりました。

出前講座は、各学校はもとより、PTA、町内会、自主活動グループ、お友達の仲間など、10名以上のグループでお申し込みいただければ、無料で講師を派遣します。

ぜひご活用いただき、地域の宝である子どもたちが健やかに育つよう、地域のみんなで支えましょう。

出前講座では、こんなお話をしています

  • 子どもたちの睡眠リズム 遅寝遅起きの子どもたちの問題点
  • 医学の知識を身につけよう 体内時計とセロトニン、メラトニン
  • 生活リズムを整えるためにどうしたらいいのか? 作戦いろいろ!

受講者からは、こんな感想をいただいています

  • 気をつけていても、ついつい休日などは大人の都合で、子どもの生活リズムを崩してしまいがちな現状を見つめ直さなければ、と、考えさせられる講演会でした。子供を甘やかさず、親がしっかり志をもって、子どもを守っていかなければ、と思いました。
  • 今までは、家族そろって夕食を食べていた為、父親に合わせて子ども達も20時頃の夕食でしたが、お話を聞いてから、子ども達だけでも早く食べさせるようにしています。夜更かしが良くないことは今までは漠然と思っていただけでしたが、医学的な根拠や実際の例なども知る事が出来てよかったです。
  • とても為になった講演でした。早く、寝かせなくてはいけないと思いながらも、夕食、片付け、入浴、と、急いでいても気がつくと22時。今日の講演を聞いて、理由をつけて出来ないと言っている場合ではないと思いました。手元に資料も用意されてあったので、わかりやすかったです。
  • 子どもの生活リズムの大切さが本当によくわかる講演会でした。親自身がしっかり子どもの将来の為に考えることが必要ですね。
  • 今日の講演はすごく良かったと思います。家では夜は21時前。小学生の娘も小さい頃から夜は21時前に寝せて、朝は7時頃には起こしていました。今では5歳の娘は早い時は5時頃、遅くても7時には起きて朝ごはんを食べて、幼稚園でたくさん遊んで、夜は頑張って起きていても、8時半頃には寝てしまいます。この生活リズムが良いことだと知り、これからも続けたいと思います。
  • 今、子ども達の生活リズムが崩れているということが、問題視されている中、タイムリーな講演だったと思います。まずは親が意識していくこと、生活を変えていくことが大切だと改めて思いました。
おことわり

出前講座の依頼者において実施したアンケート結果について、依頼者の許可をいただいて掲載しています。個人情報の記載部分と誤字と思われる部分以外は、原文のまま掲載しています。

子どもの生活リズム以外にも、たくさんの出前講座を用意しております。詳しくはこちらをごらんください。

この記事に関するお問い合わせ

市民生活部 まちづくり課 生涯学習係
住所:〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
TEL:0193-27-8454
FAX:0193-22-9505
お知らせ:問い合わせメールはこちら
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