応急手当の仕方

公開日 2008年11月08日

止血法

一般に体内の血液の20%が急激に失われると出血性ショックという状態になり、30%を失えば生命に危険を及ぼすといわれています。したがって出血量が多いほど、止血手当を迅速に行う必要があります。大出血の止血方法としては、出血部位を直接圧迫する直接圧迫止血法が基本です。この方法で止血できない大量の動脈性出血の場合には手足に限って最終的な手段として止血帯法があります。

直接圧迫止血法
  1. 創部を挙上する
     
  2. ガーゼ、ハンカチなどを当て、直接圧迫止血する
     
  3. 創部をガーゼで覆いパットを当てて圧迫包帯をする。
    ガーゼを出血部に当て直接これを強く圧迫する。
    その時、圧迫部位を心臓より高い位置にする方が良い。
止血帯法
  1. 棒を入れ、手で当て布を押さえる。
  2. 出血が止まるまで、棒を静かに回す。
  3. 棒が動かないように固定する。
  4. 止血を開始した時間を記録する。

    直接圧迫を行っても効果がない時は、中枢側(心臓に近い側)に
    止血帯を巻き動脈の流入を遮断する。それにより一時的に止血を図る。
  • 止血帯で止血できる部位(手足の太い血管損傷による出血で直接圧迫止血法では止血が困難な場合に行う。)
  • 止血帯は、出来るだけ幅の広いもの(3cm以上)を用いる
  • 棒などで固定した時は、止血時間を記録し、もし30分以上続ける場合には、30分に1回止血帯を緩め血流の再開を図る。そして、出血が続いていれば再び緊縛(固定)を実施する。
ショック状態への対応
  • ショックの見かた
    顔色・呼吸・脈拍を見る
  • 症状
    目がうつろ/呼吸が速く浅くなる/脈拍が弱く速くなる/冷や汗が出てくる/表情がぼんやりする/唇が紫・白っぽくなる(チアノーゼ)/体が震えてくる/皮膚が青白く、冷たくなる
  • ショックに対する応急手当
    傷病者を水平に寝かせる
    両足を30cmぐらい高く上げる
    ネクタイ・ベルトなどをゆるめる
    毛布・衣服などで保温する
    声をかけたりして元気付ける
  • 注)頭にけがのある場合や、足に骨折がある場合で固定していない時はショック体位をとらない。仰臥位(仰向け)とする。

異物の除去(食物などの異物が口などに詰まった場合の処置)

指拭法
  • 傷病者の顔を横に向ける
  • 指にハンカチかガーゼなどを巻き付け異物をかき出す
  • 血液や唾液など液体の場合は口の中をよく拭き取る 
背部叩打法
  • 傷病者を自分の方に向けて側臥位とする
  • 手の平(手の付け根に近い部分)で肩甲骨の間を強く4回叩く
ハイムリック法
  • 傷病者を座位にする
  • 腕を後ろから抱えるように回す
  • 片手で握りこぶしを作り、心窩部に当てる
  • その上をもう一方の手で握り、上内方に向かって圧迫するように押し上げる
  • ×小児には用いない
側胸下部圧迫法
  • 傷病者を背臥位または腹臥位にする
  • 指を広げた手で側胸下部壁におく
  • 下部胸郭を下内方に強く引き絞るように圧迫する
昏睡体位(側臥位)
  • 意識はないが呼吸をしていたら吐物などによる窒息を防ぐため、傷病者を側臥位(横向き)とし、顎を前に出し、上側の肘と膝を軽く曲げる

 

骨折時の応急手当

  1. 骨折部位を確認する
    ●どこが痛いのか聞く
    ●痛がる個所を確認する(痛がっているところを動かしてはいけない)
    ●出血していないか見る
    「骨折の症状」⇒激しい痛み・腫れ・変形(腫脹・回旋・屈曲転位・短縮)・骨が飛び出している
    注)上記の症状があれば骨折と判断する
    骨折の疑いがあるときは骨折しているものとして手当する
  2. 骨折部位を固定する
    ●協力者がいる時は、骨折しているところを支えてもらう
    ●傷病者が支えることが可能であれば支えさせる
    ●副子を当てる
    ●骨折箇所を三角巾などで固定する
    ●副子は骨折箇所の上下の関節が固定できる長さのものを準備する

やけどに対する応急手当

A 熱傷(やけど)の程度を確認する
大人の場合(9の法則%)
  • 熱傷の深さ(皮膚の状態)
    ●赤い(熱傷1度)
    ●水疱または水疱が破れた状態(熱傷2度)
    ●白っぽい(熱傷3度)
乳児の場合(ブロッカーの法則)
  • 熱傷の大きさ
    ●大人の場合は9の法則で、乳児の場合はブロッカーの法則で熱傷の大きさを調べる

掌握法

傷病者の手の平の面積が体表面積の1%と考えて熱傷の面積を調べる方法
幹部に手の平を触れないようにする

 

 

気道熱傷

顔の熱傷で、3度の熱傷または鼻毛が焦げたり痰が黒色になっている熱傷

 

 

 

 

B 1度や狭い2度の熱傷のときは冷却する

比較的軽い熱傷(1度・狭い2度の熱傷)

  • できるだけ早く、きれいな冷水で15分以上痛みがなくなるまで冷やす
  • 十分冷やしてからきれいなガーゼを当て、三角巾や包帯をする
  • 靴下など衣服を着ている場合は、衣服ごと冷やす
  • 1度で広い範囲の熱傷の場合は、冷やしすときに体を冷やしすぎないよう注意する
  • 水疱を破らないようにする
  • 薬品を塗ってはならない

 

 

 

 

C 広い2度や3度の熱傷のときは被覆する

重症の熱傷

  • 広い範囲の場合は、きれいなシーツなどで体を包む
  • 3度の狭い熱傷の場合は、きれいなガーゼ・タオルなどで被覆する

重症熱傷

  • 2度の熱傷で、体表面積の30%以上,熱傷している場合
  • 顔の熱傷が3度または鼻毛の焦げている場合
  • 3度の熱傷で、体表面積の10%以上熱傷している場合
D 化学薬品による熱傷のときは水で流す

化学薬品による熱傷

  • 衣服や靴などを早く取り除く
  • 体についた薬品を水道水などで20分以上洗い流す
  • 熱傷したところを、きれいなガーゼ・タオルなどで被覆する
  • 薬品を洗い流す場合は、ブラシなどでこすってはならない
  • 化学薬品に限らず目の熱傷の場合は、絶対に目をこすってはならない



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