その他の津波
 特に被害の大きかった明治・昭和の津波以降も、三陸沿岸は津波に襲われています。釜石では幸いにして昭和8年の津波以降、死者が出ることはありませんでしたが、それでも漁船や漁業施設、海沿いの家屋などに大きな被害を受けています。 
十勝沖地震津波  【 昭和27(1952)年3月4日 】
2.5メートルの津波が襲来し、釜石魚市場が倒壊するなどの被害を受けました。

チリ地震津波 【 昭和35(1960)年5月24日 】
 昭和35(1960)年5月23日午前4時11分(日本時間)、南米チリ南部でマグニチュード8.5の大地震が発生しました。そしてこの地震による津波が、地震から22時間後の5月24日午前4時40分頃に日本の太平洋岸一帯に来襲、三陸を中心に日本全国で142人の犠牲者を出すなど、大きな被害を与えました。

 この津波で最も被害が大きかったのは大船渡市で、53人が亡くなっています。釜石では幸いにして死者は出ませんでしたが、被害総額6億3千万円に及ぶ大きな被害を受けました。

流失家屋 11戸
全壊家屋 17戸
半壊家屋 111戸
浸水 床上 768戸
床下 530戸
被害総額 6億3千万円
市制施行五十周年記念誌より
チリ津波 魚市場
津波に襲われた魚市場
チリ津波 釜石港 チリ津波 倒壊した民家
津波後の釜石湾 倒壊した民家(両石町)

十勝沖地震津波  【 昭和43(1968)年5月16日 】
 昭和43(1968)年5月16日、北海道から東北北部で揺れや津波の被害があり、52人が死亡、330人が重軽傷を負いました。釜石では6億円に及ぶ被害を受けました。
流失家屋 -
全壊家屋 -
半壊家屋 -
浸水 床上 162戸
床下 154戸
被害総額    6億円
市制施行五十周年記念誌より
十勝沖 浜町
十勝沖地震津波の様子(浜町)
 

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