郷土資料よもやま話
昨年12月24日に大平町の大平公園内にある「中村華子の歌碑」が今年没後80年の節目ということで遠縁にあたる中村信哉さん(静岡市在住)の善意により修復されました。
それにちなんで今回は資料館が蔵書している書籍を紹介します。


第9回 今回の紹介       
中村文女遺稿  早 蕨 集(さわらびしゅう) 
 昭和九年三月三日発行
 
 
修復された中村華子の歌碑
 
 中村華子(ペンネームは中村文女)さんはアララギ派の女流歌人として作歌活動をしていました。
 昭和6(1931)年に東京日日新聞(毎日新聞の前身)に歌碑に刻まれている「つきつめて ものを思ふも すべなかり おほよそにして すぎゆくものを」が掲載されました。
 当時釜石市浜町に住んでいた華子さんは昭和8(1933)年に釜石を襲った三陸大津波により24歳の若さで亡くなりました。
 「早蕨(さわらび)集」は歌碑に刻まれた歌を含む華子さんの約380首、日誌や書簡集が収録されています。
 当資料館では、今回紹介した
中村文女遺稿 早 蕨 集を所蔵しております。
閲覧をご希望の方は窓口までお気軽にどうぞ。
 ※貸出はしていません。




              お気軽にご来館下さい。


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