公開日 2021年01月01日
「トライし続ける不屈のまち」を目指して
新年あけましておめでとうございます。市民の皆さんにおかれましては、それぞれの思いを胸に新春を迎えられたことと心よりお祝い申し上げます。
昨年を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症が暮らしや生活に大きな不安を与えた一年でした。終息を願いながら、引き続き感染予防・地域経済への対策を行ってまいります。市民の皆様にはあらためて「新しい生活様式」の実践と冷静な対応をお願いします。
一方、ラグビーワールドカップ1周年メモリアルイベントの開催や橋野鉄鉱山の世界遺産登録5周年、釡石港のポートオブザイヤー2019選出など明るい出来事もありました。ご理解・ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
さて、本年3月、東日本大震災から10年を迎えます。市は震災後「住まいの再建」「なりわいの再生」「基盤整備」を復興の柱と位置付けてきました。発災から10年となる令和2年度中の完遂を目指してまいりましたが、一部、住宅再建と基盤整備に遅れが出る見込みです。令和3年度中にこれらを完了できるよう、さらに気を引き締めて取り組んでまいります。
また、被災された皆様の「心の復興」は10年という区切りで終わるものではありません。継続すべきものはこれからも取り組み、最後のお一人まで寄り添ってまいります。
さらに、近年激甚化する自然災害への備えが必要です。令和元年台風第19号では尊い人命を失うなど、甚大な被害がありました。また、内閣府が公表した「日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震モデル」では従来予想よりも浸水区域が広がる可能性も示唆されています。過去の教訓、また最新の知見を生かし、人命・財産を守る対策を行ってまいります。
本年は屋形遺跡(唐丹町)が国史跡に指定される見込みであることや、オリンピック・パラリンピック「復興『ありがとう』ホストタウン」の実施、防災推進国民大会2021の開催など、明るい取り組みも多く予定されています。令和3年度にスタートする第六次釡石市総合計画では、これからますます厳しさをます環境の中でも地域の強み・魅力を生かし「トライし続ける不屈のまち」をスローガンに「釡石の発展」と「一人ひとりの幸せ」の実現に向けて全市民参加で取り組んでまいります。
結びに、これまで復興にご支援いただいた皆様への感謝を申し上げるとともに、本年が皆様にとって良い一年となるようご祈念し、年頭のあいさつといたします。