公開日 2020年10月23日
更新日 2021年02月15日
この度、釜石市と株式会社アチカは、釜石市の業務においてAI-OCR(※1)及びRobotic Process Automation(※2)を活用した、実証実験を実施いたします。
※1 AI-OCR:人工知能技術を取り入れた光学文字認識機能のことで、手書き書類などの文字を高精度で読取りデータ化するもの
※2 Robotic Process Automation(以下「RPA」):パソコンの中にあるソフトウェア型のロボットが入力作業などを代行又は自動化するシステム
背景・目的
新型コロナウイルスを想定した新しい生活様式の実践に伴い、市職員の在宅勤務、テレワーク、時差出勤などの実現は喫緊の課題となっております。
また、日本全体における生産年齢人口の減少による労働力の供給制約に伴う市職員数の減少も予想される中、さらなる事務の効率化による生産性や作業品質の向上を行う必要もあります。
この課題解決のため、当市はAI-OCR及びRPAなどを活用した「事務作業自動化ツール(以下「ツール」という。)」の導入に向けた実証実験を実施し、その効果の測定や次年度以降の長期的運用を見据えた課題等の検証を行います。
概要
今回の実証実験では、釜石ふるさと寄附金による税額控除のためのワンストップ特例制度の申請処理について、AI-OCR及びRPAを適用します。
また、適用後の効果検証を行い、AI-OCR及びRPAの本格導入及び当市他業務への適用の可否についても検証を行います。
実施期間
令和2年11月1日から令和3年1月31日まで
実証実験結果
定量効果
ツール導入前処理時間 | 2,597時間 |
ツール導入後処理時間 | 1,733時間 |
削減時間 | 864時間 |
削減率 | 33% |
定性効果
- 業務の見直し及び効率化
- 業務の正確性向上
- 繁忙期のワークシェアリング など
本格導入後に効果が期待できるもの
- ペーパーレス化
- ツール内のRPAシナリオの自治体間の共有 など
今後について
他にもツールの導入可能な業務を選定し、本格的な導入に向けた費用対効果及び課題等の検証を行う。
実証実験結果報告書
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