平成29年5月15日 尾崎白浜林野火災に伴う災害に関する記者会見

公開日 2017年05月15日

更新日 2017年05月15日

平成29年5月15日 尾崎白浜林野火災に伴う災害に関する記者会見結果

日時 平成29年5月15日 月曜日 13時30分 開始
場所 市役所 市長室
内容

市長の発表項目

  1. 尾崎白浜林野火災に伴う災害の続報について

市長発言要旨

本日はお集まりいただき有難うございます。

5月8日、11時56分、尾崎白浜地区で発生した林野火災については、5月11日、民家への延焼の危険性が極めて低くなったことから、避難指示を解除しておりましたが、その後も、地上部隊、海上保安部巡視艇、自衛隊ヘリと県防災ヘリによる現場観測、及び懸命な消火活動を行っており、本日も午前中から、地上部隊4コ隊20名と海上保安部の巡視艇が現場観測と残火処理を行っておりましたが、熱源等の観測が無かった旨の報告を受けております。

更に、土曜日から断続的に雨が降り続いており、延焼の危険性がなくなったと判断されることから、本日13時、消防長が鎮圧を確認し、災害対策本部として宣言いたしました。

自衛隊、消防団、県内11の消防本部からの消防相互応援隊、海上保安庁ほか、関係機関のご協力に心から感謝するとともに、引き続き鎮火に向けて、全力を上げて取り組んで参ります。

また、市民の皆様、特にも尾崎白浜地区、佐須地区の皆様には、林野火災発生から1週間以上が経過しておりますが、鎮火にはいたらず、不安な日々が続いているものとお察しいたします。心よりお見舞い申し上げますとともに、鎮火まで、もう一歩でございます。今しばらくご辛抱いただきますようお願いいたします。

消防からの報告

日曜日、消防本部の22名が5班に分かれ活動しました。5班に分かれ、佐須地区の東側・南側含めて、3隊が入って、徒歩で確認作業を行っております。その結果、昨日の段階では、煙等そういったものは確認されておりません。もう1隊は、白浜から青出地区までの遊歩道を確認しました。土曜日に県の応援部隊が立ち木2カ所、煙が出ているのを確認していましたが、その立ち木からの煙を確認することは出来ませんでした。雨が降り続いていましたので、消火になったか、そのまま燃え尽きたと思っています。青出から先の方までも確認が取れています。昨日の段階では一切煙等の確認はされなかった。白浜から青出までの間の遊歩道では、大きな杉の木があるということ、腐葉土の堆積が多いということで再確認したところ、地上から6メートルの地点で煙を確認しております。届かないものですから、チェンソーで伐採し、火点は完全消化したというのが昨日の作業です。今日は4隊編成しまして、人家に近い方向で確認作業を4カ所に分かれてやっております。朝の9時30分から入山したが、一切昨日のような煙等の確認はされなかった。今朝9時30分に海上保安庁の船にもご協力いただきまして、半島の方も確認作業をしております。天候が霧だったため、200メートルくらいの崖のだいたい100メートルから50メートル地点までしか、海上からは見えない。ほとんどガスに覆われていた。200メートルの崖の中腹100メートル地点に熱源の懸念がありましたが、船で回ったところ、異様な煙は確認されなかった。これが昨日と今日の活動です。

質疑・応答

≪尾崎白浜地区林野火災に伴う災害の続報について≫

質問:今後の見通しとして、鎮火までどの程度掛かるのか。ほぼ消し止めたというが、今後鎮火までに何が必要になって、どのような行動を行うのかを教えていただけますか。

回答:今日、鎮圧になったが3日間雨が降り続いております。林の中はぬかるんでいる状態。例えばわずかな火点があっても、これ以上燃え広がらないと思われます。延焼拡大の恐れが無いために、鎮圧ということになりますが、明日からまた気候が改善して風が吹き、林の中が乾燥してきますと、わずかな火点があった場合に燃え広がる可能性がある。それを全部消して行って、全く無いと判断したときに鎮火ということになります。

質問:どの程度掛かるか予想はまだ出せない状況でしょうか。

回答:その時の気象次第ということになります。明日からまた天気が回復して、乾燥したときに火点が発生しなければ、ほとんど燃え尽きた・消火したというふうに判断して良いだろうと思っております。それも風など気象によると思います。早くても1週間程度と思います。

質問:確認作業というのは、基本的に地上部隊で目視による確認でしょうか。ヘリなど含めたことによるものでしょうか。

回答:ヘリの確認作業もその一つです。現在やっているのは、残火処理。明日からも継続して、消防隊が山に入って残火の確認。目視、または熱源探査を使い活動していく。

質問:上空からのヘリや海保の船艇による確認も合わせていくということですか。

回答:海保さんの御協力は、今日の段階までです。岩手県の防災のヘリが18日まで運行出来ないということでしたので、それが使用できる時点になれば一度上空からの偵察を考えております。

質問:自衛隊による支援の態勢は今後どうなるのでしょうか。

回答:本日の鎮圧をもって自衛隊については撤収要請があったと伺っております。

質問:1週間掛かっての鎮圧ですけども、難しさや逆に幸運だった点など市長からご感想をいただければと。

市長:1週間掛かりましたけれども、ある意味では1週間でよくここまで来たと言っても過言ではありません。特に発災当日は強風で、風速25メートル、場所によっては30メートル。強風の中で、ヘリも消化活動できないという状況で、燃えるのをただ傍観するしかない状況でした。幸い風の向きが、半島の海側の方に風が吹いてた。それでも尾崎白浜とか佐須地区に延焼の恐れがあったので、避難指示を出したわけです。風の向きがもし逆であればすぐに集落の方に来たでしょうし、あるいは平田地区とか街の中心部までその影響を及ぼす火災だったと思います。それが幸い風の向きでこの程度で抑えられたということがまず一つ。それから自衛隊の消火活動で1日当たりの散水量が過去最高だったと。最高でヘリは14機。自衛隊と防災ヘリを合わせて14機。最高14機で、自衛隊の方は1日500回程水を汲むという、それだけ強力な消火活動が展開できた。もしこれが他の地区でも火災があって、釜石の方にそれだけのヘリが集まれなかったらば、これほどの短期間に消火が出来なかったと思います。もう一つ幸いな事は、雨。避難指示解除した時もそうでした。その時は少しの雨でしたけどもこの火災には大きな影響があったと思っております。もし雨が無かったら、今日の鎮圧までには至らなかったのではないかと思います。こうした一連のことを考えますと、本当にいろんな意味でさまざまな偶然的要因が重なって、今日の鎮圧宣言に至ったと思っております。もう一つ付け加えるならば、過去の山林火災と違って今は熱源探査機というのがある。人間の目視も大事ですが、熱源探査機が今回非常に効果的に活用出来た。併せてヘリによる探査もそのとおり。地上と空中からの熱源探査が大きな成果を挙げている。それから釜石の林野火災においては、今回初めて海上保安庁の巡視艇に活躍をしていただいた。林野火災に対する海からの消火というのは今回初めて。こういった意味でも今回の林野火災というのは非常に歴史的な、そしてこれからの林野火災の消火活動に大きな教訓を残したと思っております。もちろん鎮火には至っておりませんから、消防長さんをはじめ関係団体の皆さんには引き続きの活躍をお願いしたいと思っております。

質問:自衛隊の1日の消火活動が過去最高とありましたが、これはヘリの活動。

回答:チヌークの消防活動になりますけども、今回真水ではなく海水を使用した消火活動を早い段階で決断していただいた。取水点が近いということから、数多くの散水を行うことができた。航空自衛隊のチヌークと合わせ1日最大500回の散水となっているということで、今までにない回数でした。

質問:山火事に対する消火活動は、1日当たりの散水量ですか。

回答:1日です。期間でのトータルだと先日の浪江町の方が多い。1日に散水した回数では今回が一番ではないかと。

質問:陸上自衛隊だけで。

回答:航空自衛隊と陸上自衛隊を含めて。両方合わせて1日500回。

質問:期間は10日ぐらい。

回答:10日ですね。

市長:トータルの回数でいくらなんですかね。

回答:回数としては。チヌークとUHを合わせまして、1,026回、約4,200トンの散水を行っています。

市長:それに防災ヘリの散水が加わる。一番散水回数が多いのは9日。そして、8日から今日までの間にヘリで投下した水の量は。

回答:自衛隊で散水したのが1,026回で、散水量が約4,200トンぐらい。

市長:それに防災ヘリの部分が足されると、もっと増える。

回答:消防ヘリが8機で201回、散水は12万1,600リットル。自衛隊は420万リットルです。

質問:防災ヘリの方は。

回答:12万1,600リットルでした。岩手・青森・秋田なので、岩手は6,000~7,000リットル。

質問:3県の防災ヘリ合わせて、201回で12万1,600リットル。

回答:そうですね。

質問:1日の散水回数500回は過去の例が無いということですが。過去に例がないというのは、過去の日本で起きた山林火災ですか。

回答:そのように伺っております。

質問:市長ご自身は、災害対策本部長として鎮圧を宣言されたということでよろしいですか。

市長:はい。そういうことです。

質問:焼失面積400ヘクタール。これはあくまでも推定でこれから確定する作業にもなってくるだろうと思います。今後その焼けた場所の復旧・復興を今後どう進めるか、また、進める過程で課題としてはどのような点があるでしょうか。

市長:焼失面積の400ヘクタールというのは、火点と火点を結んだ全体の面積。いわゆる延焼する恐れがある範囲です。実際に焼失した部分となりますと、現地に行って正確に測っていかなければなりませんので、その数字が今後変わってくるかと思います。現時点で400は全体の面積でしたから、おそらく300とか。少なくとも200以上ではないかなと思います。現時点ですので、正確な数字は出せませんが、ただ激甚災害指定は焼失面積が300ヘクタールという要件が出ておりますので。その300ヘクタールの要件を満たすかどうかというところがこれからの確認部分だと思います。それから今後の対応ですが、今回は海水を大量に投下したので、すぐには植栽事業が出来ないだろうと思います。例えば津波で浸水した場所が植栽出来るまでには2年くらいかかっていますので、今回もその程度時間がかかるのではないかと思います。従って、山林の所有者の皆さんと今後の植栽の計画についてご相談をしながら進めていかなければならないと思います。やらなければならないのは山林の所有者の皆さんと現況について情報共有しながら、今後の山林再生に向けた所有者の皆さんの意向を確認して行政と一体となって進んでいく態勢の構築をしていくことが大きな課題だと思っています。

質問:激甚災害の申請要件さえ満たせば市として申請していきたい考えはあるということでしょうか。

市長:もちろん要件を満たせば。満たさないのであれば、またそれなりの態勢を整えていくことになると思います。現時点ではちょっと難しいですね。図面で見た限りでは。

質問:海水を使った消火活動の際は山林所有者に許可を求めたりというのはあるんですか。

回答:火災発生時にはすぐに確認が取れませんので、まずは火災の鎮圧を最優先する。

質問:山林所有者のことで、火災のエリアはほとんど民有林だとお聞きしていますが、何人ぐらいいらっしゃるんですか。

回答:90人ぐらい。

市長:平成20年の唐丹の山林火災の時は、大船渡のダムから水を汲み、最初は真水で消火した。しかし、とても火災の延焼が早くて間に合わないということで、途中から海水に切り替えた。その時は時間的に余裕があったので、所有者の承諾を得てやった。今回は90人ですし、そういった時間的な余裕もありませんでしたので。しかし、そのお陰で火災が鎮圧出来ましたので、所有者の皆様にはご理解いただけると思います。

回答:1週間かけての鎮圧。市長ご自身でこれは短い期間とお伺いしましたが、今回の鎮圧活動の中で反省点とかございましたら。

市長:偶然にも風の向きとか、あるいは幸い全国的に火災が重なり合わなくて、自衛隊のヘリが釜石に集結出来た。どちらかというと偶然、幸いにこうした体制が出来たということ。逆に言うとそれが無かったらば、もっと大惨事に発展していたというところです。教訓がもしあるとすれば、それは言葉にならない。要は幸い助かったわけですから。風の向きを我々の力で変えられる訳でもありませんし、自衛隊だって全国にいろんなことがありますから。これほど沢山1カ所に集中的に来て下さるということも、不可能なんだと思います。それが可能だったということですよね。ですから教訓としては、林野火災として一つは、原因がもし山菜採りとかであるならば、山に入る際に火気は絶対に持ち込まない。これは徹底的に周知していきたい。その覚悟で山に入ってもらわないと、これ程大変なことになるということです。もう一つは、林道。林道や作業道。山林火災においては林道が防火帯になる。あるところまでは燃えるけども、そこから先は中々延焼しない。その防火帯としての林道あるいは作業道があれば一定の効果が出るし、この道に沿って消防部隊の皆さんが消火活動を展開できるということ。それで二重の効果を得られるわけですが。今回、一部にはあったんですが。縦方向はあったんだけど、横方向が無いんです。急峻な山で、中々横断できないような山。その縦方向とそれから横断する道路。こうした林道とか作業道は、沢山あれば消火活動に大変効果がある。これは以前から言われることですけども、今回も改めて感じた。山の中腹に1回水槽を持って行って、そこから水を汲んで、さらに高圧ポンプで消化活動を行うという二重・三重の手間暇掛けて、やっとホースの口が1つとか2つの話ですから。あれほど膨大な面積の中でね、消防のホースがたった1本とか2本しかない。これは林道とか作業道が整備されていないと送り込めない。整備されていないのが普通なわけですから。それを想定した全体の、釜石なら釜石の林野を見ながら、全体の大きなところの範囲を守るための仕組みというのを考えていかなければならないということを改めて教訓の一つとして感じたところです。

質問:風向きがもし逆に吹いた時、本当に平田や市の中心に飛び火する可能性はあったんですか。

市長:尾崎白浜は300メートルまで近づいたということがありまた。まさにその通りです。あれは市内とは逆方向の風でもあれぐらい近づいているわけですから。もし逆だったら半島からどんどん火が来ることになりますから、あっという間だったと思います。現地で一番焼失した部分の林野を見ますと、一面全部燃え尽きている。あれを見ると、今回の恐ろしさというのが実感できると思います。

質問:ほっとした気分ですか。

市長:ある意味、あれ程の大火が1週間で今日鎮圧宣言が出来たということは、本当に良かったなと思います。これは改めて自衛隊の皆さんや消防関係者等の協力あってのことですけども、ありがたいですね。

以上。

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