日時 平成20年6月12日

場所 唐丹公民館

参加者 39名

 

市民:説明を聞く限りでは既成の団体の集合体と合致するのではないかと思うが。

市長:唐丹に限らず、他の地域にも組織はある。応援センターは7カ所に増やしたが、健康づくり事業、公民館事業、そして、小さな市役所として成果を上げている。そこに今度は地域づくりをプラスしてやってもらおうするものである。唐丹はすでに活動しているので何も言うことはないのだが、どうせやるのなら市と一緒になってやらないかというのが地域会議だ。最後は市役所が手を引き、条例等を定めて皆さんでやっていただくこととなる。ご理解をお願いしたい。 

市民:地域会議そのものが市政懇談会の進化形のようだが、今まで市政懇談会でいろいろ要望等をしてきたが何も見えない。どのように実行されてきたのか、次回の市政懇談会の際に話していただければよい形になると思うが。

市長:これからは皆さんのいる場所で決めていきたい。そこで決定したものは一方通行の要望ではなく市が決めたものと同じくらいの重さをおきたいと考えているので、これからはそんなことは無くなるのではないか。
 ただ、地域会議に地域の人が全員出れる訳でなく、各組織の代表者が出席するので代表の人は地域の人の意見をよく聞いて、また、地域会議の内容をきちんと伝えなければならない。今までの活動を市のシステムに入れることによって、よりよい方向になるのではないか。 

市民:今まで各町内会ごとに要望を行っていた。個々の要望をなくするようにするのか。

佐々木副市長:地域会議は市長の公約である。今まで地域の人々が市長室に要望に来ていたが、これからは市側が地域に出向いてやるというのが地域会議だ。よって、要望事態は減ると思われるが、市長室を閉ざした訳ではない。要望にきた際にはきちんと対応する。 

市民:活動費が25万円とのことだが、活動していくうちに予算の枠は広がるのか。

佐々木副市長:今回の25万円については、地域会議そのもののためのお金である。この25万円で地域の課題を解決するものではない。課題解決にはそれぞれの部署にそれなりの予算があてがわれる。 

市民:今までと比較すると、唐丹には7町内会あり、それぞれがそれなりの問題を抱えていて、それを市長室に要望にいっていた。共通問題であれば町内会同士一緒に取り組めるが、バラバラな問題だと優先順位をつけなければならない。今までの要望を見れば問題解決になっていない。答えも出ていない。これから地域会議で市が地域に出向くとのことだが、要望の数かかなり多くなる。内容をよく理解して答えを出していただきたい。
 それと、メンバーはどのようになるのか。町内会長や民生委員といったいつものメンバーでなくもっと広く人選していただきたい。

市長:本来は地域のことなので、メンバーについても地域で選んでほしいのだが、そうもいかないので、最初は応援センター所長に人選してもらい、その選ばれた人たちに地域会議のメンバーを選んでもらう。最後は地域の人たちの手で人選していただきたい。
 町内会の要望は数多くあるが、それぞれが勝手に要望にくる。どこの地域でどのような要望をしているのかさえ団体自体はわからない。だが、唐丹はその中でまとまりのある方だと思う。ただ、隣同士の課題を共有し合うのも大切だと思う。皆さんで知恵を出していただきたい。市にはお金がない。一つの町内会でやれないことでもみんなで集まってやればできるものもある。片川で作った階段が良い例だ。いつまでも市にばかり頼っていてはいけない。ただ、そうはいってもできないものもある。それについては市が予算措置をしてやる。みんなで協働でやろうということだ。本当の意味での住民自治を作っていくワンステップに今あるということを理解していただきたい。 

市民:主旨は理解したが、一つ要望がある。地域コミュニティの力はあるのだが、そのことを市の職員がどれだけ理解しているのか疑問がある。例えば、朝地域で草刈りを行っても出てこない職員がいる。まず、協働のことを市の職員にも理解させてほしい。職員の意識改革を行ってほしい。

佐々木副市長:いつもご協力をいただいており、感謝している。ご意見については反省したい。先ほどの説明の中にも、市の職員の意識改革という部分が盛り込まれているので、理解願いたい。 

市民:唐丹は海に面した集落で地域住民の6割以上が漁業を営んでいる。唐丹で市政懇談会や地域会議を開催する際にぜひ水産課長もつれてきてほしい。

上村副市長:この2月に副市長に就任したばかりであるが、実は40年前に釜石南高校唐丹分校で教鞭をとっていたことがあった。なので、唐丹のことについてはある程度知っている。先ほどの話は我々職員は肝に銘じなければならない。市長は政治家であり、我々はそれを支えていかなければならない。
 水産の話だが、私は水産の専門家だ。遠慮なく話してほしい。聞く耳は持っているつもりだ。
 40年と1ヶ月前、私が高校の教師として物理の授業を行っている時、十勝沖地震があった。そのとき地域の力はとても大切だと思った。だれも先生のいうことなんか聞かない。地域の人の手伝いを生徒がする。地域力は大切だ。どうかよろしくお願いしたい。 

市民:質問がある。小さいながらも楽しい我が家という言葉がある。人口が減っても楽しく暮らせる町ととらえることもできる。少し前まで大槌町との合併の話が出ていたが、小さいままでやっていくのも一つの手だという話もある。合併問題については今どうなっているのか。
 先日、この会場で井戸端会議のようなものをやった。そのときに若者を増やすにはどうすればいいかという話が出た。

市長:我々としては合併した方がよいと考えている。ただ、相手方の大槌は以前に行ったアンケート調査の結果をもとに自立の方針を打ち出している。ただ、今までにない勢いで進む人口減少、そして少子高齢化。日本は世界から注目されている。岩手県内を見ても人口は増えているところもある。日本全体で見ても人口が増えている地域もあれば減っている地域もある。日本全体では減少傾向にあるが、東京都内は増加している。小さくても楽しければいいという考え方もあると思うが、そうなれば限界集落になってしまう。限界集落に明日はない。勝ち組、負け組で区分すると勝ち組となって三陸沿岸の拠点都市としてやっていきたい。8月位に釜石地方振興局が仲人となりアンケートを行う。今年中に結論を出さなければならない。合併問題とこの地域会議は密接な関わりがある。 

市民:10年前に心筋梗塞を煩った。一人暮らしである。介護予防のデイサービスを前会長から引き継ぎやっている。地域の一人暮らしで家のなかに閉じこもりきりになっている男性を誘い出し楽しくやっていたが、その男性が突然参加しなくなった。遠くに住んでいるお嫁さんが心配して電話しても出ない。来てみたら動けない状況でいた。そのような一人暮らしの人のことも考えてほしい。10日に1度でもいいから声かけをしてもらいたい。

野田健康福祉部長:一人暮らし老人の見回り対応について、生活応援センターの保健師、看護師また民生委員等の力も借りて訪問活動を行っているが、それも限度がある。一人暮らし老人のための緊急通報用のブザーがあるので後で生活応援センターを通じてご案内したい。また、地域でも声かけ等を行っていただき、地域の絆を深めていただきたい。

市長:地域会議でもそのような問題に対応していきたい。 

市民:先ほどの市長の挨拶で、子育て支援カードの話があった。高齢者に対する支援についてもぜひお願いしたい。

市長:高齢者に対する支援については今回の子育て支援カードを始めるときに検討したが、市内の高齢化率を調べてみると30%を超えている。3人に1人が高齢者だ。これなら市民全員にサービスするのと同じだということでやめた。高齢者の方々にはお茶飲み場の提供などの「高齢者サロン」などの仕組みを考えているので理解してほしい。 

市民:合併問題に関連し、大きな誘致企業の成果などの希望のある話を聞きたい。

佐々企業立地推進本部副本部長:この仕事を11年やってきた。どこの地域でも企業誘致については盛んとやっている。そういった状況のなかで、沿岸部の中においても釜石は恵まれている。まず、 SMCだ。今回のSMCの誘致については市もかなり無理をした。造成工事が順調に進めば9月頃にはSMCに引き渡しし、新年度に工場建設に入る。雇用規模は1,000人規模となる。

市民:湾口防波堤の完成後の釜石湾の静穏水域について活用の見込みを聞きたい。

上村副市長:本当に静かな湾になった。今年の3月24日の大しけの時、漁師も人たちも船を出さないようなときに市の観光船「はまゆり」は出航できた。1,000haの静かな海は命を守るだけでなくさまざまな活用ができる。まずは港湾だ。24時間稼働し、稼働率についても国内トップクラスだ。そんな釜石湾だが、漁業権が設定してある。漁業権の設定については、設定の時期があり、実は今まで何もやってきていなかった。次の漁業権設定のときまでに市民の皆さんにいろいろな意見を出してもらい活用したいと考えている。いろいろな意味で釜石には財産が生まれている。次の世代にぜひ残していかなければならないと思う。