日時 平成20年6月10日

場所 橋野ふれあいセンター

参加者 67名 

市民:今朝の岩手日報2面に地域会議の中身について記事の掲載されていた。その中で、地域会議で話し合った中身を政策に反映させると書いてあった。橋野・栗林地域は既にこのような組織が整っている。組織的にいろいろな部門が組織されており、それぞれに運動を展開している。その中でそれぞれの課題を持ち寄って優先順位を決めて市に要望を行っている。だから、地域会議はこれまでの流れをそのままでいければ良いのではないかと考えている。もちろん、栗林も同様の考えだと認識しているが、市当局ではどうとらえているか。いまさら、という気もある。

市長:この地域の振興協議会は先進的な取り組みをしていると思っている。地域会議についての第1回目の市政懇談会をこの地で開催したのは、既にそのような活動をされている皆さんならすぐに理解をしてくれると思ったからだ。ただ、振興協議会は任意団体である。市当局と距離がある。要望という形でなく、今後は参加参画してほしい。ここで決めたことは市の政策である。この形は要望ではない。会議として、この場で意思決定する。振興協議会は今までと同じ活動をしていただき、地域会議に参画してもらう形になる。すでにそのような組織のある橋野や唐丹はいいが、町内会のつながりがなかったり、町内会自体もなかったり、まとまりのない地域もある。そのような地域もここのように地域会議ができるような形にしたい。

市民:そうなると、地域会議で決定したものには必ず予算がつくのか。

市長:できないものはできない。やれるものはやる。皆さんでできるものは皆さんでやっていただきたい。予算のないところは皆さんの知恵でやっていただきたい。

市民:センター長に25万円の予算があるとの説明だが、センター長の権限はどうなのか。

市長:地域会議の運営をやっていただく。そのための25万円であり、事業自体の予算はまた別であり各部の担当となる。 

市民:まず、資料が見にくい。ここのように年寄りが多い地域ではなかなか説明が解りづらい。地域会議の組織図のことだが、今までの形というところで説明のあった図と違うところは「要望」が「参加」になったことだ地域会議自体が形骸化してしまわないか。

佐々木副市長:資料については配慮が欠けていた。以後、修正したい。組織のことだが、今までは各団体が市長に要望して市の内部で検討し意思決定していた。その内部で検討して決定していたものを、市の幹部が地域に出向いて地域会議の場でもう決定してしまいたい。

市民:地域会議で意思決定するものと市で意思決定するものはどこで線引きするのか。

総務企画部長:予算が大きくなるものについては地域会議では決定できない。地域でできるものについて、優先順位を付けてやっていきたい。

市民:極端にいえば、金がかからないものということか。

市長:簡単にいえば、ここで決定したものは庁議で決定したものと同じ重みがあるものと思ってもらってよいし、そのように取り組んでいきたい。

市民:フランクに言って、お金の関係でなく住民の意見をよく吸い上げるような形にしてほしい。

 

市民:市民と話す日のときに患者輸送バスの件で要望をしたら、半分が実現した。お礼を言いたい。地域会議のいきさつの中で財政面のことが書いてあったが、お金がないから市民に押し付けようという感じもする。ただ、市民として市を良くしていきたいという思いもあると思うのでじっくり見ていきたいと思う。
 質問だが、この地域会議は地方自治法202条(第7章第4節「地域自治区」のこと?)のことだと思ってよいのか。また、関連があるのか。

市長:突然のことで、地方自治法202条のことは理解していないが、地方自治法では「団体自治」と「住民自治」を定義していて、本来は皆さんが地域のことをやることだ。だが、皆さんも忙しいのでそのために役所があり、職員がやっている。それを監視するために議会がある。自治の原点は本来は住民の皆さんがやることだ。お金がないから住民にやらせるというのではなく、お金がないから皆さんの力を借りたいということだ。自治の最先端だ。花巻や宮古、北上でもやっている。我々も遅れをとってはいけない。

市民:わかりました。

市長:皆さんだから理解していただけると思っている。そうでなければ次の段階に入れない。次の段階というのは、組織から市が抜ける。条例でやることを決める。地域会議はそのための最初の一歩だ。

 市民:今までは個々の団体が陳情していたが、これからは橋野のことはすべてこの場で解決してしまうということか。

佐々木副市長:地域会議は市長の公約でもあった。今まで市民の皆さんが市役所まで来てくれたが、これからは我々が出向くということだ。だからといって、要望は一切受け付けないということではない。今まで通り要望は受け付ける。 

市民:栗橋地区生活応援センターは、以前は出張所だった。応援センターになって良かったことは地域にとって身近になったことだ。これからはもっと身近になるようにステップアップするということなのか。生活応援センターの人的態勢についての見通しを聞かせてほしい。

佐々木副市長:市内の生活応援センターの事業をさらに拡張して、生活応援センターに権限を与えたいという市長の思いだ。ただ、市役所の行政改革のなかで生活応援センターの人的態勢を整えることは難しいことだ。権限だけはきちんと与えたい。

市民:市には議員がいてそれぞれの地域で日常活動している。そのことが次の選挙にもつながる。地域会議ができると、議員の更なる高度な活動が要求されるが、議会サイドの感触はどうか。議員定数は減るのか。

市長:非常に重要な問題だ。一番混乱するのは議員だと思う。今までは何か困ったことがあれば、議員に相談し市に要望に来た。これからは地域会議で市民と市当局が話をするので今まで議員の多くを占めていた活動がなくなる。その空いた時間を市全体の問題など別のことに使うことができるのではないか。ただ、議員には議員の考え方もあるので、我々がとやかく言うことでもない。議員定数は地域会議とは関係ない。市には偉い人が2人いる。市長と市議会議長だ。どちらも市民の皆さんの付託を受けている。議会は市当局とは別物である。議会に関しては議会が主体となってやることだ。問題は市町村合併だ。合併となった場合のことだ。また、限界集落問題もある。そのようなときに皆さんの力が必要となる。このことは大槌も一緒だ。 

市民:地域コミュニティについては、橋野は進んでいると思う。この地域だけが活発に活動すると市全体のバランスが崩れはしないか。市全体の足並みをそろえるようなことはしないのか。地域会議はいつ開くのか。

佐々木副市長:市の政策決定は2回あり、一つは7月頃にやる向こう3年間の実施計画を立てるとき。もう一つは11月頃に予算案を決めて3月議会で決定するとき。そういった意味で、8月頃、年1回のイメージでとらえていた。 

市民:例えば、市のまちづくりの柱に観光・交流人口の増加というのがあるが、地域会議にはそのようなテーマはそぐわないのか。私はグリーンツーリズムの実行委員をやっているが、先日千葉から中学生が釜石で初めての農業体験をした。各地で修学旅行の受け入れが進んでいるが、国のプロジェクトにもあるようだ。県内でもそのような取り組みがあるだろう。市でも積極的に進めてほしい。

市長:グリーンツーリズムや農漁村の体験を国が進めるとのことだ。我々も積極的に取り組みたい。この地域はその政策に沿った地域だ。地域会議にそぐわないと話されたがそうではない。積極的に取り組んでほしい。そもそも、取り組みのテーマについては市が用意するのではなく、皆さんで考えていくものである。 

市民:先ほど市議会の話が出たが、議員は過去の議会で地域会議のような話題を取り上げているから先を見ていると思う。釜石全体を考えた場合、広い地域はどうするのか。

市長:少なくても私が就任してからは議員は理解してくれていると思っている。次のこの地域の新しい計画を作っていくのに地域会議でやっていきたい。7つの地域で間に合うかとのことだが、応援センターは今のところ好評だ。ただ、地域会議としてみると7地区で良いのかどうかは別だ。スタートの段階で見直しをやるのではなく、やっていくなかで考えたい。地区の中心が応援センターだという考え方でやっていきたい。まず応援センターを知ってもらう。その次の段階で区域分けや地域会議について相談していきたい。固定した考えではない。 

市民:出張所が応援センターになってとても変わった。身近な存在になった。この地域は昔と比べて子供が少なくなった。学校を中心としてやってきた地域であり、みんなで地域づくりをしていこうとしているが、子供がいない。この地域を姥捨て山にしないでほしい。この地域をなくさないでほしい。応援センターについては、地域としてとても期待している。職員が4人いるが、もう一歩進んで地域に入ってほしい。

市長:市全体が高齢化しており、この地域も例外でないことは十分承知している。希望を持てる地域づくりをしたいと考えている。市役所だけでなく、皆さんの知恵を貸してほしい。皆さんの不安をなくすような地域づくりに取り組んでいきたい。

 市民:5月に橋野小学校の運動会があって大成功のうちに終了した。だが、実態は全校が児童6名のみ。来年は3名になってしまう。この学校をどうするのか。

教育長:地域の皆さんの協力には感謝している。また、グリーンツーリズムの協力についてもだ。これからも地域会議等でお世話になるかと思うのでよろしくお願いしたい。橋野小学校の運動会については、地域の中学生の参加も予定していたが、雨のため中学校の運動会が延期となって参加できなくなってしまった。申し訳ない。統合については子供も3名しかいないとなると子供の将来を考えれば個人的には統合すべきだと思うが、これについては地域とよく話し合いたい。 

市民:地域会議は若者の力が大切だと思う。若い人の人材育成が大切だと思う。

市長:女性の方、若い方の参画をしてほしいと思っているが、地域の組織の代表で構成する地域会議なのでどうなるか。地域の皆さんで人材を選んでいただきたい。とりあえず最初は応援センターの所長が人選し準備委員会を作るがそれからはぜひ皆さんで、女性の方、若い方も含めた形で選んでほしい。私からもお願いしたい。