平成26年7月4日記者会見結果

日時 平成26年7月4日 金曜日 午前11時00分 開始
場所 市役所 第2会議室
内容

市長の発表項目

情報提供項目

市長発言要旨

 お忙しいところ、ご出席をいただき、ありがとうございます。
 
本日は、ラグビーワールドカップ2019開催都市立候補について、発表させていただきます。
 
ラグビーワールドカップ2019の試合誘致については、「復興まちづくり基本計画」の復興を支え12の主要施策のひとつ、「将来の希望を創る個性的な取組の推進」に、市外の賑わいを呼び込みうるスポーツ大会の開催を掲げていることから、その実現の可能性を探ってきました。
 
また、その間、市内外の多くの団体の皆様からも誘致に向けた力強いご支援をいただいてきたところです。
 
これまでの取組の中で、開催都市立候補に向けた形が見えてきたことから、10月までに開催計画を作成して開催希望申請書を提出することを旨とし、ここに立候補を表明します。
 
市は、自然に恵まれた魚の街であり、鉄の街であるとともに、ラグビーの街でもあります。
 
東日本大震災から立ち直り、持てる資源と人的交流による縁を活かし、新しい街づくりに取り組んでいく中で、苦難を乗り越えた子どもたちが、未来に夢と希望を持てるような取組は、復興の状況を一層押し上げるとともに、その成果を国内外に広く情報発信できるものと考えてます。
 
立候補にあたって施設整備の財源や大会後の施設管理といった課題もありますので、岩手県をはじめ、関係機関の皆様に相談させていただきながら、ご支援、ご協力を仰ぎたいと思っています。一方で、復興の最重要課題は、被災された皆様の住まいや暮らしの再建です。
 
開催都市立候補によって、復興への取組に支障が出ないよう、これまで以上に、被災された方が以前の生活を取り戻すことを第一に考えながら、そのうえで市民の皆様にラグビーワールドカップ開催の意義を丁寧に説明し、ご理解を得ていきたい考えています。
 
ラグビーワールドカップ開催を契機として、スポーツ施設整備されることは、三陸地域全体の振興となり、被災地住民がスポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことにつながっていくと考えます。
 
ラグビーワールドカップ開催を通じて、地域が一致団結して力強く復興していく姿を見ていただき、世界中からいただいた支援に感謝を表したいとの思いもあります
  
資料のラグビーワールドカップ2019概要開催都市選定プロセス、スポーツ公園整備、ラグビーワールドカップ2019開催都市立候補のコンセプトを基に詳細を詰めながら、市民の皆様への説明の機会を設け、ご理解をいただきながら、ラグビーワールドカップ2019開催都市立候補への取組を進めていきます
  
以上で私からの発表は終わりますが、情報提供として資料をお配りしておりますので、ご覧いただきたいと思います。

質疑応答

《ラグビーワールドカップ2019開催都市立候補について》

質問:「立候補に向けた形が見えてきた」とありますが、これは具体的にどういうことを指すのでしょうか。また、実現計画案の中で、2016年の4月からスタジアムの建設工事が始まる予定になっているのですが、いつまでかかるでしょうか。同じく、20154月にファンド設立とあり、これは財政的な措置を補助するものだと思うんですが、どういう形のファンドになるのか構想を教えてください。

回答:まず「形が見えてきた」という部分についてですが、今まで、いろいろな関係機関に施設整備の補助などをお願いしてきました。いくら掛かっていくら補助がもらえるのかという部分はまだ正式には決まっていませんが、「協力します」という話をいただけたので、施設整備などについて協力を得られるということで手応えを感じ、形が見えてきたということです。建設工事については、2019年が開催年ですので、当然それまでに完成させたいという計画です。ファンドについては、まだ未定の部分でしたので、今後詳細を詰めながら進めていきたいと思っています。

質問:関係機関は、県ということでいいですか。また、ファンドの部分なんですが、民間から広く資金を募るような形にするのか、市が出資をして第3セクターみたいな会社を作って運営会社にしていくのか、どういう形になるのでしょうか。

回答:関係機関は、当然県も入りますし、国や民間企業などいろいろな所と連携したいと思っています。ファンドにつきましては、民間の皆さんにご協力してもらいたいと考えていますが、あくまで希望であり具体的なものではありません。

質問:「市民の皆様にラグビーワールドカップ開催の意義を丁寧に説明し、ご理解を得ていきたいと考えています」とありますが、地域ごとに住民説明会のようなものを開くのでしょうか。どういう形で市民に説明してくのか教えてください。

回答:今現在、地域会議というものを先週からずっと続けていまして、その中でも説明を行っていますが、今後、まずは鵜住居地域の皆さんから順次機会を設けて説明していきたいと思っています。

質問:それは釜石でやる全部の地域会議で説明を行うということですか。

回答:いえ、違います。地域会議は先週から行っていて今日までなんですが、開催に向けた動きをしているということを各会場で説明しています。それとは別に、鵜住居地区を手始めに、各地区ごとに説明する機会を設けていきたいということです。

質問:議会でも出ていましたが、市民一丸となって誘致できる雰囲気づくりが大事じゃないかという意見がありました。具体的にどうやったら地域ぐるみで誘致できる雰囲気づくりができるのか、考えを聞かせてください。

回答:まずは復興が第一ですので、開催することによって復興が促進されることが大事だと考えています。また、安心・安全が担保されなければ実施できませんので、まちづくりの一環としてワールドカップを開催したいという思いです。経済面などはこれから詳しく構築していく形になりますが、ワールドカップは復興の後押しをしてもらうものだということを、市民の皆さんに説明しながら進めていきたいと思っています。

質問:安全の担保という部分に関係しますが、鵜住居地区のスタジアム建設予定地の防潮堤・水門の完成時期に影響は無いのでしょうか。県の今の所の予定では、防潮堤・水門の完成時期は2018年ですが、資材高騰や入札不調などが続く中で、それらの整備は予定通り進むという県の返事を得られたということでよろしいでしょうか。

回答:整備は計画通り進むと我々も期待していますし、県にはしっかり工期を守って実施してもらいたいということをお願いしています。ワールドカップ誘致のためには、しっかり期限が決まっていますので、守ってもらうようこれからさらに強くお願いしていきたいと思っています。

質問:先日の議会でも、市民全員がこぞって賛成するような状況ではないとか、財源に対する質問というのが非常に多く出ていて、具体的な財源の目処が立っていない状況、市民全体の理解も得られていない状況で、立候補を表明した理由というのを教えてください。

回答:先日、ワールドカップの誘致を推進したいという有志の会の皆さんから、要請書をいただきました。有志の会は、市内のほぼ全てと言っていいぐらいの団体の皆さんからの賛同を得ていて、全ての市民の皆さんが賛同しているわけでは当然ありませんが、多くの皆さんがぜひ立候補してもらいたいと思っているということでの要請書だったと受け止めています。ただ一方では、まだ仮設住宅での不自由な暮らしの中で、自分の住まい・暮らしの再建の目処が立たないという方もいることから、そういった方々の理解を得られているかどうかについては、なかなか得られていない部分もあると思います。市民が一丸となってこのワールドカップの立候補に諸手を挙げて賛同しているかどうかについては、多少疑問も持っていますが、我々としては、これほど多くの方々の賛同があるということを重く受け止めていかなければならないと思っています。財源の問題やワールドカップ後の維持・管理などの課題もありますが、関係機関との話し合い・調整の中で、市民の皆さんの不安を払拭するような形にもっていきたいなと思っています。ただ、先程ご指摘がありました「ワールドカップ開催のためにはあの場所が安全でなければならない」というのは当然のことですから、万が一、防潮堤・防波堤・水門の建設が遅れるというがあれば、開催できないというのは当然のことです。まずは開催に向けて、基盤整備については国・県の方に強くお願いをしていきますので、そういう意味では復興の後押しにはなるのではないかなと思っています。いずれ、立候補することによって初めて、市民の皆さんに詳細な計画がお話できるわけですし、これから一歩一歩、市民の皆さんの盛り上がりを作りながら、理解を得ていくという努力をして、ワールドカップ2019釜石開催に向けて全力を尽くしていきたいと思っています。

質問:今、教育委員会の中に誘致推進室がありますが、立候補したことによって、人員の配置や組織を市の中に移すなどの計画はありますか。

回答:今の所はまだ立候補の準備段階なので、人員・組織の異動はありませんが、立候補の締め切りが10月、開催都市の発表が来年3月ということですから、組織体制については検討をしていかなければならないと思っています。当分の間は、組織委員会の発表を待っていくという状況です。

質問:市長から維持・管理の問題が出ましたが、実現計画案のスケジュールを見ると、維持・管理については、アセットマネジメント(1)から(4)まで計画があり、民間資金や再生エネルギーの活用などと記載があります。これらについても具体的に何か構想があれば教えてください。

回答:この部分も今から検証していくことになりますが、他の市町村との連携や新しい再生エネルギーの活用などこれからいろいろと出てくると思いますので、そういった部分も併せてこれから検証していきたいと思います。

質問:現時点で、他の自治体で立候補を表明している、あるいは検討しているところがあれば、分かっている範囲でいいので教えてください。

回答:正式なものは組織委員会から聞いてはいませんが、インターネットなどを見る限り、今の時点で十数団体が立候補を表明しているようです。また、現在検討しているところも多数あるようです。

市長:せっかくの機会なので、教育長の方からも開催の意義を話してもらえれば。

回答:何と言っても、私たちが願っているのは、子どもたちの健全な成長です。ラグビーのワールドカップ誘致を通して、子どもたちに郷土への誇りを持たせて、生きる勇気・夢・希望を抱かせたいと思っています。そのことによって、子どもたちの震災からの心の復興が成就できるんだろうと考えていました。ハード面の復興と同時に心の復興が大事であり、何よりも子どもたちの心の復興が大事だと思います。市民が一体・一丸となって取り組む中から生まれる自信や連帯感などから、心の復興が果たせていくのだろうと考えていて、ワールドカップ誘致はその絶好のチャンスだと捉えています。復興の妨げに決してならないように、具体的に言えば市民からの持ち出しが無いような形での開催が理想です。そういったことも追求していきながら、進めていければと考えていました。

質問:ワールドカップは被災地の復興した姿を発信する機会にもなると思いますが、それに関して市長の考えを聞かせてください。

回答:もともと、全国・世界の皆さんから今回の震災に関して支援と協力をいただいきましたので、何とかその恩返しはできないのかという思いがありました。それは釜石のみならず、三陸沿岸の皆さんは一様に思っていることだと思います。先ほども申し上げたとおり、一方ではまだ復興の姿が見えない、不自由な暮らしをしていて先が見えないという方々もいらっしゃいますが、5年後、10年後を考えたときに、このことによって、三陸・沿岸全体が震災からの復興を成し遂げて、地域に住んでる方々も元気になって、この三陸を守っていく。こういう姿を見せる絶好のチャンスでもあると考えて、現在は確かにいろいろと課題はありますが、将来のことを考えると、課題を乗り越えてワールドカップに挑戦するというのは、大変意義があるのではないかなと思っています。これは釜石だけではなく、三陸全体が一緒になって取り組んでいく大いなる価値があると思っています。そのために、三陸沿岸の各市町村・各団体と連携を取りながら、一体となって進める体制を組んでいかなければならないと思いますし、国際大会ですから、岩手県にとっても重要な大会という位置づけの中で進めてもらえればと思っています。

以上