三陸沿岸道路 釜石南インターチェンジから釜石両石インターチェンジ間、並びに東北横断自動車道釜石秋田線釜石ジャンクションから釜石仙人峠インターチェンジ間が、平成31年3月9日に同時に開通いたしました。    

  東北横断自動車道釜石秋田線は、昭和62年に法制化されて以来、32年の歳月を経て、岩手県の沿岸と内陸を結ぶ道路として全線開通を迎えました。そして三陸沿岸道路に結節し、高速道路ネットワークが形成されたことは歴史的な出来事であります。

  思い起こすと、8年前の平成23年3月5日、東日本大震災津波の発災1週間前に、釜石山田道路 釜石両石インターチェンジから釜石北インターチェンジ間が開通しました。

  当時、この道路が避難路として多くの市民の命を救い、まさに「命の道」として機能し、「仙人峠道路」と共にその後の復旧・救援活動、支援物資などの輸送路として、その機能を十分に発揮したことは、今でも鮮明な記憶としてよみがえります。

  このことにより、復興道路、復興支援道路は、復興のリーディングプロジェクトとして、かつてないスピードで整備が進められてきました。これもひとえに、貴重な土地を提供してくださった土地権利者の皆さまや移転にご協力いただいた皆さまをはじめ、地域住民の方々、そして、国や県の方々、工事関係者の皆さま、関係する全ての方々のご協力の賜物であり、ここに深く感謝申し上げます。

  また、開通式には、安倍晋三内閣総理大臣をはじめ、鈴木俊一衆議院議員、池田豊人国土交通省道路局長、達増拓也岩手県知事、沿線市町長など多くの方々のご臨席を賜ることができました。このように盛大に開通式が執り行われましたことは、地元釜石市として大変ありがたく、改めて厚く御礼を申し上げます。

  震災から8年が経過し、この間、皆さまからのお力添えにより復旧、復興に努めてまいりました。お陰さまで着実に復興が進められ、完遂が近づいていることを実感しております。

  震災以降、物流系企業などを中心に11社が釜石市に新規立地している他、平成29年に岩手県が釜石港に新設したガントリークレーンとの相乗効果により、コンテナ取扱量は県内の過去最多記録を樹立しました。これはまさに、道路のストック効果の表れです。今回の開通によって、交通アクセスが格段に向上する他、道路整備と港湾整備の相乗効果による「釜石港」の更なる飛躍が期待されます。

  また、災害に強いまちづくりや広域周遊ルートの形成により、観光振興への支援も期待されるところであります。

  今秋、ラグビーワールドカップ2019™日本大会の2試合が釜石鵜住居復興スタジアムで行われます。東日本大震災で世界中の方々からいただいた多大なるご支援に対し、感謝と復興の姿を発信する絶好の機会です。私たちはこの機会を逃すことなく、三陸沿岸の振興発展、ひいては岩手県の発展に大きく貢献していきたいと考えております。

  私たちは、この復興道路、復興支援道路が、あの東日本大震災による多くの犠牲によって、加速的に整備が進められたと認識しております。

  私たちは、このことを決して忘れてはなりません。この道路が未来への「希望の道」となるよう、その積極的な活用と広域的な連携による地域活性化に向けた取り組みを推進することが使命であると感じております。

  東北横断自動車道釜石秋田線は、全線開通いたしましたが、その効果を最大限に発揮するためには、復興道路である三陸沿岸道路の全線開通が必要不可欠であります。釜石北インターチェンジから大槌インターチェンジが2019年度中の完成と伺っております。今後も、三陸沿岸道路の一日も早い全線開通に向けて引き続きご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、開通の御礼といたします。

 

                                                                                                      平成31年3月15日 

                                                                                                釜石市長 野田 武則

 

 

松倉虎舞  

 オープニングセレモニーで披露された松倉虎舞

 

 

かまいしこども園虎舞

 

 

 テープカットをする関係者(前列中央 安倍内閣総理大臣)

 

 

 パトカーを先導に車列のパレード

 

 

 開通を祝い、手を振る釜石市民の皆さん

 

 

 

祝賀会での万歳三唱

 

 

※国主催の開通式、テープカットには安倍晋三内閣総理大臣をはじめ国会議員の皆さま、達増拓也岩手県知事、土地権利者、家屋の移転にご協力をいただいた皆さまなど、多くの方々にご出席をいただきました。また、地元の郷土芸能である松倉虎舞、かまいしこども園虎舞も披露され、これまでにないほど盛大に開通式が開催されましたことは、喜ばしくもあり、感慨深くもあります。

    式典後に開催しました祝賀会にも多くの皆さまにお越しいただき、15時の開通時間にあわせて万歳三唱でお祝いをしました。

    道路建設の要望に当たりまして、釜石市内の企業・団体等で結成された釜石市民会議の皆さま、釜石ロード女性の会の皆さまなどには、長年にわたってお力添えをいただき感謝の念に堪えません。東日本大震災前には仙人1000人大会を幾度となく開催し、道路開通に向けた運動を盛り上げていただきました。市民の皆さまの熱い願いが、今回の開通につながったものと認識しております。三陸沿岸道路の釜石市内区間の開通と、東北横断自動車道釜石秋田線の全線開通を心からお祝いするとともに、道路開通にご尽力いただきました皆さまに衷心より感謝を申し上げます。