場所 鵜住居公民館川目分館写真1 

日時 平成24年9月24日

参加者 16名


要旨


市民:今日も私からすれば、参加者は少ないように思う。これはなぜかということを考えてもらいたい。結局いつ来ても同じ話の繰り返しではないか。前に全然進んでいないように思う。我々が本当に聞きたいのは、堤防の工事はいつ着工していつ完了するのか、というような具体的な話。私はみなし仮設にいるが、早く出たい。そのためには、こういう方向性なんだということを全部見せてもらいたい。同じ話の繰り返しだったら説明会に誰もこないと思う。

市長:気持ちはわかるが今日は説明会ではないので、ざっくばらんにいろんな話をしましょうということ。全体のスケジュール、流れを知りたいということだが、市の方ではいつも説明会等でそのことを伝えているつもりだ。例えば防波堤も、国の事業となるが着工式をしているし5年で造るという話をしている。防潮堤は県の事業だが、こちらも5年でやる。土地の造成等については21の地区ごとに分かれており、それぞれの地区に該当する事業がやっと決まった。例えば防災集団移転事業で土地をつくるところ、区画整理事業でやるところなど。その事業でいいのかどうかを国と協議をし、やっと国の方からそれでいいということで、財源の見通しがたった。今は測量とか調査をしているだけだが、これが終われば地権者の皆さんの了解を取り、次は造成工事という話。これは今までも説明してきているわけだが、ただ今言ったとおり、じゃあ自分の土地はどうなんだという話になると、確かにもうちょっと待って下さいと、もう少ししたらはっきりしますからという話にしかならないのが現実。そのことをおっしゃっているのだと思うが、地区ごとの大きな流れはだいたいお示ししているので、確かに大雑把なものだが現時点で言えるのはその程度なんだということでご理解いただきたい。来年の造成工事に入れば次の見通しが立ってくると思うので、その辺りにまた詳しいことは言えると思うが、ただ造成工事が順調に進むのかということにも関わってくる。このとおり被災地が広がっているので、そもそも工事をしてくれる企業がちゃんと入札してくれるのかということにもなりかねないし、様々な課題がある。土砂やコンクリート、資材は大丈夫なのかという課題もあるので、正直に言って「そうなる」と断言はできないのだが、出来るだけそうなるように努力したいということで、スケジュールは出させていただいている。お気持ちはわかるし、申し訳ないのだが現時点ではそういう事しか言えないということで、本当に申し訳なく思っている。

市民:私も先程の方と同じ気持ち。市の説明会等に何度も足を運んでいて、市の方ではしっかり説明しているというが、私たちに聞いている方にしたら前に進んでいるようには見えない。というのも、例えば私達は前住んでいたところの昔のイメージは持っているが、流された後に、市の方でこういう形に持っていくという具体的なものが無いので、私達がイメージできるものが欲しい。そういうイメージもなく今おっしゃったような何年度に何々という話をされても、私達の頭の中には全くイメージが無い。例えば自力再建の場合はいつ家が建てられるかも全くイメージがないし、自分達も資金的にも大変。心が「もやっ」としている。出口が見えないので、とてもストレスを感じる。私達からすればもっとはっきりした図面であるとか、私達の町がこうなるんだという何かがあれば、この辺に家を建てても大丈夫かなとか、ちょっと高いところに建てようかとか、鵜住居は区画整理だとしても、高いところに行きたい人は何人か集まって、ここのところの地権者と交渉するから、市や国でそこを造成してくれるかなとかいろいろ自分の中でイメージをする。でも区画整理事業の場合は防災集団移転みたいに国からとか支援はない。早く出口が見えるようにして欲しいというのが、切な願い。

市長:本当にそのとおりで、私達も早く出口を作りたいと思い頑張っているが、なかなか期待に応えられない部分があり申し訳なく思っている。今までは平面というか、例えば鵜住居なら鵜住居のこの辺は産業用の土地にとか、従来通り住宅を建てられるような場所にということでは出していたが、今おっしゃっているとおり区画整理事業なので、そうすると元々そこに住んでいた方は元の場所に戻ってもらうという格好になるが、産業用の土地に該当になった方々はどうなんだ、新しい土地を見つけてくれるのか、という話になる。実はそこの部分がまだ見えていなくて、土地の地権者の皆さんと相談しながら市の方で必要な土地を購入できるのかどうかはこれから。場合によっては土地が全然無いかもしれない。となるとそこの産業用の土地に該当する場所に住んでいた方はどこかへ移動しなくてはならない。そうすると公営住宅に入るか、何人かでまとまって自分達で集合住宅をつくるとか、いろんなことが考えられるわけだが、その土地の確保で今から10月に入って地権者の皆さんと土地交渉に入る。その段階で、土地の確保が出来るかどうかの見通しが出てくると思うので、もう少し待っていただきたい。併せて、平面の絵だけではなく立体的な映像というか、そういうものを今作っている。本当はときどきお見せすることもできたのだが、ただ見せると誤解を招く部分もあったので。とくに今平面の図を出しても地権者の皆さんに怒られてしまう。承諾がないうちに何をやっているんだということを言われたりして、謝りながら、皆さんに何とか少しでも分かりやすくということで絵を出している。あれで精いっぱい。これはどこも同じで、久慈も宮古も山田も大槌も釜石も大船渡も陸前高田もだいたい同じようなやり方でやっている。詳しくやりたいのだが出せないでいる。これから詳しい絵が出せるようになってくるのでもう少し待って欲しい。いずれ立体的な映像で見せる事をしたいと思う。これは次の町づくり協議会のあたりには出来ると思うので、それを見ながら、イメージを膨らませていただきながら、自力再建するのかどうかということを考えていただければと思う。いずれ我々も思いは同じ。こうしたい、こうすれば分かりやすいだろうということは十分わかっているが、中々それが出来かねていて、大変申し訳ないと思っている。

市民:区画整理事業が該当している地域で、もし高台に移りたいという人達が何人か集まったら、そういうのは認めてもらえるのか。

市長:認める認めないというよりも、自分達がそこに住みたいというのであれば、その土地を購入して建てればいいということ。

市民:土地の造成とか、そこに行く道路とかは全然支援がないということなのか。

市長:今、国と協議をしているのは財源の問題。理想はいっぱいある。ただ岩手の場合でいうと久慈から陸前高田までなので、釜石だけが良くて他は駄目ということにはならないので、どこでも同じような共通のやり方で公平になるようにということで、国と地方が協議をしながらやっている。今言った区画整理事業の場合は、もうそこは住める場所だと。だから浸水しても住めるかさ上げの部分だけは、ちゃんと財源は国の方で出すと。だけどあとは自分で建てなさいというのが区画整理事業の場合。防災集団移転事業は、高台の方の山を削ってそこに住んでもらう。そこまでは国でやるわけだが、土地の購入まではしないので、防災集団移転の該当者の場合は、前に住んでいた場所の土地を市が買いますと。その売ったお金で造成した所を買って住んでくださいということ。造成はするが売買は自分でやることになる。防災集団移転の場合は市が買うのでお金が入るが、区画整理事業の場合は自分の土地に住むので、お金が一銭も出ない。今言った造成の方では出ないが加算金が出る。今100万円もらっていると思うがプラス200万円もらって、県でも100万円出すという話だった。市の方ではさらに上乗せをしてそこに50万円だしましょうという話をしている。特に東部地区の場合、3.11と同じ津波がきた場合浸水する。その浸水した分、場所によって違うのだが、例えば1m浸水するところについては1m分土台をあげるとか、いろんなことをしなくてはならない。その分については市が補助するということで50万円。全体からみれば微々たるものだが、いずれ国の方で200万円、県の方で100万円、市の方でも50万円と50万円ですので、人によっては100万円というようなことで、少しでも自力で家を建てていただける方を増やしたいと思っている。これが現時点での話。区画整理事業で該当になって自分の土地はあるが、更に高台にという方は、その区画整理事業した土地を、簡単に言えば売ればいいということ。売って高台の土地を求めていくと。その時に今おっしゃっているとおり水道とか、下水道はどうなるんだという話になると思うが、実は大船渡の方では補助を出すと言っている。

市民:陸前高田はすごく補助があるようだ。市独自で、そういうの550万円出すとか。

市長:今言った話の金額を全部足せばその位にはなるかと。

市民:造成と水道事業と道路で550万円と聞いたので、自治体によって随分差があると思った。

市長:陸前高田とかあっちの人達はもうバラバラに住んでいる。それでやむを得ずそうしている人も多い。けれど釜石の場合はできるだけ造成した元の場所に住んでいただきたいので今のような政策をとっている。どこでも好きなところにいって、そこで水道が必要ならやってあげますよというと、本来鵜住居に住むべき人達がもう鵜住居には住まないで他の場所に行ってしまうということがある。

市民:でもそれは市がそうして欲しいということでやっている訳でしょう。住む人にとっては、鵜住居の方は浸水しないと言っても、もう気持ちのなかにあの大きい波に追われた気持ちがあるから、それはもう被災者個人の気持ちが大事でしょうということを言いたい。市の方はコミュニティーを大事にして元の場所にというが、その場所にうまく自分の家を建てれたとしても、夜もおちおち寝られないのでは本当にそれでストレスになるのではないかと思うくらい怖い気持ちがまだ強い。そういう人達に、無理矢理もう市の方針だからということで、そこに建てなさいというのは市の勝手ではないか。

市長:自分の土地がある訳だから、自分の家を建てるのは当然のことで、そこに住みたくない方については自分の土地を売るなりなんなりして、新たな土地を求めて家を建てることは全く、我々も制限するわけではない。今でもそうだし過去においてもそうやってきている。その時に水道等も皆独自でやっている。だけども大概の方は今ある下水とか水道が敷設されている近くに家を建てるので、自宅に水道を引くのは当然だが、そこにもっていくまでに100m、200mなど、もし遠いような場合は今までも市の方でやっているし、あえて補助を出さなくても十分やれる範囲に皆さんが住むという前提。山奥の誰も人が住んでいないようなところにポツンと家を建てるのであれば、それはそのとおり水道ひっぱるのに100、200万円かかるかと思うが、今の釜石の状況の中では大概水道が敷設された土地しかないので、なにも我々が出さなくても十分だと思っている。

市民:例えば前に家が建っていたところに建てる場合には、水道工事とかに200万円かかるような説明が書いてあったと思う。例えば家が1000万円、水道事業に200万円とか書いてあったが、そういうのは必ずしも、どの家でもその金額がかかるというわけではないのか。

市長:全くそういうことではなく、そういうこともあるという例で言っている。今まで住んでいたところの土地を確保して家を建てるということなら当然水道は入っているはずなので、それなら水道の敷設代はかからない。だから場所によって違ってくると思う。釜石の場合ほとんど水道は敷設になっている。鵜住居や栗林は別だが、鵜住居でもこれから川目まで水道を敷設する予定なので、よほど山の方でない限りはだいたい大丈夫でないかと思う。

市民:私も説明を見て必ず200万円かかるのかと思い大変だなと思っていた。市の方でも一生懸命やっていただいているが私達も高齢になってきて、自力再建する場合にしても大変。ローンの借り入れも出来ないと思う。だから私達被災者が自力で再建できるような支援策をなんとか取っていただけたらと思っているのでよろしくお願いしたい。

市民:広報等でいろんな市の考え方、現状認識をしっかり持たせようということで最近では整備計画、ロードマップを示され、これに対しては市長が皆さんに声を高くして、この計画を更に前倒しにできるようにやっていくということを言っておられた。我々にしたらこれは力強い言葉だ。あの線引きのとおりにいくなら、これはえらいことだと思っているが市長は前倒しにやるということを宣言した。皆はそれで非常に安心したと思う。それで私達にも責任があると思うが、もうここまできたら復興まちづくりを本格的に地域で考えなくてはいけない。その時期にきていると思う。だから、あの線引きで終わるのではなく、本当の取り組みはこれから。あの基本計画に沿って、おらが町はこういう町でありたいなというものを、やっぱり皆で話し合っていくということを大事にしていかなくてはならないと思っている。そこでお願いなのだが、釜石では7つの目標、12のプランというものを作った。これは大事だ。整備計画の太い線と同じレベルまではいかなくてもこの12のプラン、示せるものはロードマップを示して欲しいと思う。そうすれば皆真剣に意見交換をしていくのではないか。市の方に対する要望も強まって来ると思うが、出来ない事は出来ない、これは出来そうだというものを12のプランの中で、地域と行政がしっかり話し合ってやっていく。後戻りしないためにもそういう事が必要だと思うがどう思うか。

市長:全くそのとおりだ。先程からお話しているとおり、今は平面の話ばかりをしている。そこに家が建って、学校が建って、集会場が出来てという話をしながら、今おっしゃっているとおり、買い物は、あるいは子育てはどうするんだとか、いろんな視点から町全体を見て必要なものを作る、ソフトの部分についても市としてなんらかの政策を打ち出して進めていくということをやっていかなくてはならない。総合審議会によって24年度から進める3カ年の実施計画について、大きい所については出して議論をしているところだが、それを更に地域に当てはめて具体的な事業として展開をしていくというのが必要になってくるし、それをその地域の皆さんにお示しして、またご提言をいただいてそれを反映していくという流れを作りたいと思っていた。冒頭に話をした通り、まちづくり協議会というのはどうしても月に一回ほどしか開催できない。そうすると、ほとんど決められたものを説明すると時間になってしまい中々具体的な話ができない状況。ですから少人数でもいいし、グループ、町内会単位でもいいのだが、出来るだけ地域の皆さんが集まっていろいろと議論をして、そういうまちづくり協議会のようなところで、自分達の地域をこうしたいんだとか、市はどう思っているのかなど、そういったやりとりをしたいと思っているのだが、まだそこまでに至っていないので、はがゆい思いもあると思う。

市民:そういう事が出来るように市の方も助長して欲しいと思っている。そういう所こそ大事だろうということで、今各地域の例えば住宅が建てられない地域にはどういうものを持ってきたらいいのか、行政に何をやってもらえばいいか、そしてまた言いっぱなしではなく自分達は何をやってこの土地を生かしていくのかという議論を始めている。そういうのが今対象になっているのは8地区。21地区にはとても及ばない話なので、やはり出来るだけ各地域で、市長も言われたように頻繁に会合を持って、いろんな考えの方の理解を得たり、あるいは要望も出したりとやってもらえるように、そしてまたそういう場には地域だけではなく市の方からも担当の方々に来てもらって会話が率直に出来るような場こそ、これから必要だろうと思っている。そういうことでぜひ、地域が自分達の町が大事だということで取り組めるように各地区に知恵を与えて欲しいと思う。よろしくお願いしたい。

市長:全くそのとおり。ただ、そうは言っても職員の数が足りず、全国から派遣職員の方に来ていただいている状態。地域に入って議論する余裕がなかなか無い状態なのだが、それは一番大事なところなので出来るだけそういった場所に顔を出して、皆さんと一緒に町づくりの協議が出来るようにしたいと思う。近々自分が住んでいる町にこういう提言をしたいというようなしくみを、今までもやってきてはいたが改めて、もっと自由に出せるようなしくみをつくりたいと考えている。そして今おっしゃったように専門の先生というか、知恵を出してくれる、キッカケをつくってくれる人が必要なので、そういう方々にも入ってもらえるよう市でも協力したい。これも次のまちづくり協議会で。だいたい11月を予定しているが、もう次のまちづくり協議会が山場だ。11月にだいたいの町づくりの骨格ができないと、次がまた遅れてしまうだけの話なので、青写真はもう年内には作っていきたいと思っている。またそれについての財源をきちんと確保して、来年の4月からはもう工事が入れるように考えている。一刻の猶予もないので、出来るだけ早くそういった意見をもらえるような体制を組みたいと思うのでよろしくお願いしたい。

市民:今日は鵜住居と片岸方面の人達が集まっていて、ここは区画整理事業の適用範囲になっている。区画整理事業という言葉はわかっても事業内容はわかりにくい面もある。今なお区画整理事業ってなんだろうと思っている人も少なくないのでは。そのくらい難しい事業だと思うので、地域も真剣に取り組んでいかなくてはならないと思う。先程市長の挨拶のなかにあったアンケートの話だが、9月7日現在で7割に満たなかったということで非常に残念に感じ、我々も人ごとではなく嘆いている。これからいろいろな努力をされて出来るだけ100%に近付けることはぜひお願いしたいが、100%にするまでにはとても時間がかかると思う。集計作業は全部集まってからでは遅いと思うので、7割は7割でいいからその現状での結果を市民に知らせ、それをそれぞれの住民が受け止めれば、早めに判断をするということにつながってくると思う。遅れて提出された分は、追加・変更していけばいいわけなので、ある程度で締めて方向付けをすべきではないかと考えるが。

市長:そのとおりだ。出来るだけ早い段階で集計をとるようにしたい。ただアンケートの集計ももちろん大事なのだが、どなたと話をしたらいいかということが大事だと思っている。先程まちづくり協議会で一人一人に案内を出したという話をしたが、前は懇談会をやっていた。懇談会にはたくさんの人に来ていただいて、何回も聞いている人はいいが、初めて参加していただいた人は分からないので、同じような話の繰り返しになってしまっていた。それで、一人一人に案内を出して来ていただいて説明をし、来られなかった人に対しても、後で内容を出しましょうということを決めてやっている。皆さんは何回も来ていただいている方々だと思うが、5,000世帯、約8~9,000人の被災者がいるので、今までは9,000人を相手にしてきていた。なので同じ話を10回聞いている方もいれば、初めて聞いたという方もいる。初めて聞いた方からは、そんな事は了承していないなどと言われることもあり、なかなか9,000人の同意、一人一人の方がわかるようにというのは難しいのだが、それでもやっぱり少なくとも世帯主の皆さんにはご理解をしていただきたいという事で案内を出し、アンケートをとりながら、同時に話をすると。何がわからないのか、今何か課題なのかということを、聞き取り等をしながら進めていこうということ。相談のいろんな窓口がありいろんな方に来ていただいている。来ていただける方はいいのだが、どうなっているかわからないが市でどうにかしてくれるだろうという方が問題。そういう方々の中には資料も見ていなくてわからないという方も多いので、そういう方には直接会って1対1で話し合う場をつくろうというのが大きな趣旨。アンケートの集約もしながら、そういった方々との話し合いもさせていただき、とにかく皆さんが納得する形で前に進めるようにしたいと思っている。高齢者や独居世帯の方も多いので、なかなか回収が難しいところもあり、息子さんや娘さんが離れていたり、家族の意見を聞いてからでないと書けないという方々もいて大変な作業にはなっているのだが、いずれ早く集計をして前に進むという事を前提に取り組んでいきたい。

市民:大事なアンケートなので、早く生かしていただきたいと思う。今、市が非常に苦労していることは私達もわかっている。個人の家に訪問するというのは当然時間はかかるが、そういうことまでやらないと期待通りの回答は得られないと思う。生活連絡員・相談員の方々の力も借りながら、仮設やみなし仮設に入っていくことをやらないと100%どころか80%も超えないのではないかと思う。大変だとは思うが、ぜひやり抜いていただきたい。例えば働いている人は日中いないし、役所は夜の訪問は遠慮してしまうと思うので、時間もなかなかとれないと思うが、早く皆の意思を出してもらうという事をぜひお願いしたい。

市民:鈴子町はいろいろな補助や支援によって、あんなに立派になっている。鵜住居がややそれに匹敵するのかなと思う部分は、元北高の跡地。ここの発展は素晴らしいのかなと思っている。そこで自力でもって家を建てたいという人がいることは聞いているが、生活をすれば排水が出る。役所の担当の方から、家を建てたいと言っている人がいるがどうかということで私に連絡が来て、復興の関係なら認めなくてはと個人的には思うが、浄化槽などの環境づくりが整っていないので返事をしかねている。この間も県の方で水源の調査をしたようだが、現状はつくらない方がいいと。塩害の関係があるのだとは思う。私も申し出に応えたいのは山々だが、森林組合という農家との繋がりによって建築を認めてやれないというハードルがある。排水問題をなんとか環境良くして欲しいと考えている。

市長:先程の話と同じだと思うが、まず市の方では前に住んでいた場所に住んでいただきたい。その為に必要な手当はすると。そうではない場所に住む方、どうしても住めない、別の場所に住みたいんだという方については制限することはできないので、それはそれでいいのだが、その際には下水や水道、様々な問題が出てくる。ですから我々としては基本的には被災された方々については前の場所に住んで欲しい。だが産業用の土地等になってしまいどうしても住めない方もいる。そういう方々については別に土地を確保して用意しなくてはならないと思う。これについては今地権者の皆さんと話をしていて、出来るだけ鵜住居の前に住んでいた付近に土地が確保できるようにしたいと思っている。そうではなく、自分の住みたいところを探して住むことについては従来どおり、そこの土地の制限の中でやらざるを得ないということで、農林サイドなどとも議論をしながらやっていただきたいと思う。ただその為に市がそこに何かするということについては現時点では考えられない。

市民:私が言っているのは、いまあるものが用水であり排水であるという事を見れば、役割を果たす方向でお願いをしたいということ。

市民:農業用水路に排水を使えないかということ。

市長:それはそれぞれの規則の中でやっているから、環境の問題なら環境の担当だし、農水は農水の担当となるので、私がここで良いとかなんとか言えない。それぞれの担当の承諾をもらいながらやらざるを得ないと思う。

市民:回答が難しいような気がする。

市長:この復旧・復興の中で中々そちらまで手が回っていないので、早くこっちに住みたいと思う方々の気持ちもわかるのだが、我々としてはそこまで手が回っていない状態。

市民:日向橋の下のあたりは建築許可するのか。

市長:条件が合えば可能。今建築制限しているが中身がいろいろ違うので。

市民:私も辛い思いで建築にストップをかけている。なにせ排水がないので浄化槽の問題が出てくる。今農家はやっていないからいいだろうということにはならないと思う。基本森林組合というのは、農家に迷惑をかけない、汚い水を流さないというのが条件。それだけ整えば私はいつでもOKを出すということ。だから農林課はどうかと聞いた。用水なり排水なりを整備して形だけでも欲しいと私は思っている。

市長:そういう事を考えなくてはならない時期がくると思う。ただ、今そこを整備して、どんどん家を建てられると困るなという気持ちがある。被災者の方には被災者の方のための様々な要件を出させていただいていて、これから話し合いをしていく。早く建てたい気持ちはわかるのだが、そこはちょっと待っていただきたい。それでも建てたいという方がいれば否定するものではないので、建築基準に従っていただいて。

市民:解除はしていないということか。

市長:建築の基準にさえ合えば、それぞれの土地の所有者が家を建てるのは自由。ただ我々としてはそういう思いでお伝えしているということ。浄化槽の話では、鵜住居の方は一時期、合併浄化槽でやろうという話も出ていただが、なかなか全体でやるのが時間がかかる。ただ今回そういうものもやれるような環境が整ってきているということで区画整理の、範囲はどこまでと今は言えないが、ちゃんと全体でやれるようにしたいということを今計画している。問題はたくさん家が建たないと、あとあと大変になる。浄化槽は個人の家でつくるわけだから、個人の家で処理できるわけだが、全体でやることになると利用する件数が維持管理の財源の確保に非常に影響してくる。ある程度の件数がまとまってそれが将来的にも維持できるような形でないと、とんでもない財源負担になる。だから鵜住居の方は浄化槽でという話だった。逆に我々からすると、もっとまとまった軒数に入っていただかないと将来が大変だということ。そういうことも含め、出来るだけ元に戻って欲しいということを言っている。

市民:かさ上げだって、新田地区のあたりが3mとなれば堤防の高さ以上になって大変だと思う。

市長:高さは今測量しているはずなので、どうなるかわからない。だいたいその程度だということでやっているので、もっと低くなるかもしれない。

市民:力のある人はどんどんかさ上げをやっているが、本当にそれでいいのかと心配している。そういったアンバランスな取り組みはどうなのかという事を感じた。

市長:見た感じはそう思うかもしれないが自分の土地に何を建てようと、それはその人に権利がある。これは制限ができない。ただ今言った通り、建築で制限できる部分についてだけが市としてやれるところ。最後になって高さが合わなくなったり不具合が出てくるかもしれないが、それはその人の責任になるので、そこを承知の上でやっていただくしかない。

市民:市長も言っているように、JRは昔のとおりということで頑張っているようだし、国道45号まっすぐにというのも今やらなくては出来ないと思うのでなんとか頑張ってほしい。希望としてやはりいいまちづくりをしたいという考えから言わせていただいた。

市長:全くそのとおり。我々も何回もJRに対して言ってはいるが、結果としてなかなかいい返事がもらえず苦労している。大船渡の方は鉄路復旧を前提としながらとりあえずBRTでやるようだ。山田線の場合も鉄路復旧の確約がもらえるのであれば、場合によっては代替の路線については考えられるという話はしているのだが、鉄路復旧自体がなかなかいい返事がもらえず非常に困っている。ただ三陸鉄道の北リアス線が26年の3月に完成するし、南の方も同じ時期に出来るから、そうすると北と南が出来て山田線だけ何もないというわけにはいかないのでますます利用の要望は強くなる。それは十分JRもわかっている。わかっているのだが、駆け引きというかそういうことがあり、なかなか返事をしてくれない。JRの運動については引き続ききちんと訴えていきたいと思う。

市民:前回の説明会で何個か質問した中で、予算は取れたが実際の事業は遅れる、その原因はなにかということで、市がどう受け止めているかを聞き、嶋田副市長が理由を3点挙げられた。その一つに専門のスタッフが非常に少ない、ということをおっしゃっていた。私もまさにそのとおりだと思い、実感として受け止めている。その足りない部分をどうやって補うかというところで、国や県の協力を得てという形で進めていると思うが、他の自治体はOBを採用したり、様々な方法をとっているようだ。釜石でもそういった手立てを取ってもらえないだろうか。他から来た方では、自治的なことはわかっても地域住民が本当に望んでいることなどは通じづらいのかなと思う。そういう意味では、地元のOBを起用したり、あるいは他の民間企業のOBでも専門家を応援してもらうなど、そういったことを考えているかをお聞きしたい。後は北九州だとかいろんな自治体から応援が来ているが、見ていると、案件について最後まで責任を持つという決裁権を持っていないようだ。市の中で権限を持った人が決裁をして、仕事を早めていくということが欠かせないと思う。当該する部門だけで戦力が非常に足りないということで決裁が遅れていくということも現実にあるとすれば、管理部門あたりから応援に行ったり、兼務にして能率をあげていく方法もあるかと考える。いろんな知恵を出して、予算を余らせたり、多額にしたりすることの無いようにと思う。すでに実践されていれば非常に良いと思うが、お聞かせ願いたい。

市長:結論から言うと、そのとおりいろいろと取り組んではいるが、やはり絶対数が足りない。なかなか難しい状況だが、当然決裁や事業が遅れることの無いようにやっていかなくてはならない。足りない部分をどうするかということで、OB含め、今度任期付職員採用を条例化した。ただこれは県がやっていて、条件がいいので県の方に人が集まっている。この間は大槌に何人か派遣されたようだ。大変なのは釜石だけではなく、一番大変なところから、そういった派遣がいくということなので、大槌や陸前高田に先に行っている。次は大船渡や釜石になるだろう。これは県の任期付職員。市でもやっているが、残念ながら市のOBで今そのために来ていただくような人はいない。みんなもう来ていただいているので、これ以上いないのが実情。制度としてはつくったというところ。全国から派遣していただいている方は3カ月や、長くて半年ということで、地名を覚えたり様子がわかったあたりでまた別の人が来る状況なので、期間を長くして欲しいということで交渉している。いずれ千年に一度といわれるような事業に取り組んでおり、なかなか皆さんの期待に応えられていないのだが、全般的にみればこれでも釜石は良い方。もっと大変なところもいっぱいあるという事を理解していただきたい。この前もNHKで復興予算19兆円はどう使われているかというテレビ番組をやっていて、最後に少しだけ釜石が映った。釜石はちゃんとやっているということで言っていたが、そのとおりりだ。釜石はやるべきことをやりながらきている。早ければいいというものではないということが示されたのではないか。NHKが単独取材をして、調べた結果一番効率が良かったのは東松島、二番目が釜石だと。悪かったのは石巻や大槌だということだったが、大槌の数字は間違っていたようだ。誰もやったことの無いことをやっているので、なんのモデルも基準もなければ結局そうなってしまう。単純に早い遅い、高い安いということで比較検討されてしまうが、それが一番危険なところだと思う。中身をよく見比べて評価をしてもらうということが大事だと思う。釜石はがれきだけではなく大体全ての面で、一番とは言わないが良い方だと思う。だがこれはこれからが本番。さっき言った地権者の皆さんの了解がなければ前に進まない。今のところは順調にきているがこれからが大変。ここで課題が出てきて元に戻ってしまうことを心配している。皆さんと意見を交換し、納得をしてもらいながら前に進むのが近道だと思う。10月になると用地交渉が一番肝心なところになるが、現在は担当が3人くらいしかいない。40~50人は必要だ。さっき5,000人と言ったが、約3,500人の方が仮設に入っている。みなし仮設が400人程。後は自宅を修理して住んでいたり、残りの1,000人くらいは特に移動しなくてもいい方々。なので実際は3~4,000人位の住民の方々と交渉していくことになる。地権者はその半分位の方々、2,000人位となるので、40~50人の担当者がいないとやっていけない。前来た人と次に来た人が違う担当者では話が行き違ってしまうし、なんとかその部分だけでも職員を増強したいということで10月になったら、そういった復興本部の体制も固めていきたいと思っていた。

市民:市長も今日車で来たと思うが、仮設の学校から仮設住宅までこの時期は暗い。街灯をもう少し増やしていただけたら。

市長:これは以前から何回も言われおり、少しずつ増やしてきてはいるが、他の地区もなのでなかなか一気には出来ない。町内会や地域会議の皆さんと同じ要望されているので、引き続き調査しながら進めたいと思う。地域の皆さんと話し合いをしながら建てたいと思うので、よろしくお願いしたい。だんだんと早い時間から暗くなってくるので検討しなければならないと思う。

市民:仮設の周辺が暗いということでお盆前に照明をつけていただきありがとうございました。要望は、ひとつは仮設の自治会の補助金について。仮設はAB一緒なのだが、Aの北側の方の整地がおろそかであり、支援センターのセンター長と、地権者にもお願いに行った。自治会で役員会を開きお盆前に駐車場を増やして欲しいということで、ABの仮設で業者に頼み整地してもらい、ほぼ倍の台数が駐車できるようになった。支払はまだだが、補助金が一自治体あたり10万円の上限と言う事でぜひ申請したいと思う。申請が多ければ上限が減るという話もあったが、お金をかけているのでよろしくお願いしたい。もうひとつは仮設とはまた違うが、寺前交差点のあたりは雨が降った際、水たまりで交通規制が入った。冬場にかけてあのような状況があった場合に、溢れたりしたのではスケートリンクのようになってしまい交通が大変だ。ポンプであげたりしているのかとは思うが、冬場や台風時期に向け確認して欲しい。もう一点確認だが、市長も個人的にかさ上げをやっている場所を見てきたと思う。ある意味条件がそろえば建ててもいいという意味合いでやっていると思うのだが、聞いた話では鵜住居の駐在さんとプロパンさんのカーブを緩やかにするという青写真があるようだ。だが職員の方には知らないと言われた。国交省で青写真を作っているのか、聞いた職員の方がたまたま知らなかっただけなのか分からないが我々も不安なので、はっきりしたところを教えていただければと思う。

市長:駐車場は土地の所有者の方の了解はいただいたか。その土地の貸借などはしたか。

市民:了解はいただいた。どう見ても仮設の一部としか思えない場所だ。

市長:それならわかった。いずれ補助金のところについては申込みをしていただければ。整地の費用等については、今日は仮設のセンター長は来れていないが、また違う話になると思うので、市の方で検討して答えを出したいと思う。かさ上げについては個人的な話もあるし、青写真についても、これはあくまでも現時点で市が勝手に描いた絵なのでその都度変わっていく。地権者の方々との協議もあるし、国と財源の話もあり変わってくるので、その都度皆さんにお示しをして、理解をもらいながら前に進んでいきたい。結論から言えば現時点では自分の土地なので、そこの土地に何をしようと所有権を持っているというのが一番強い。法律の中でも所有権は強く、特に犯罪行為でない限りはいいのだが、今回の建築制限である一定の基準までは許可しており、多分建築許可もらっていると思うので、その中であれば支障は無い。これからいろいろと変わってくる中で課題も出てくると思う。ここであれこれ言う段階では無いので、その場面場面で話をし、その方々の了解をもらうことになると思う。雨対策については、建設課で何度も対応しているので心配ないと思うが、また改めて担当に伝えておく。

市民:他の方からも話があったが、これから待ちきれなくて自分で盛土をして自分なりの工場をつくるとか、いろいろなそういう動きが出てくれば、後になって地域としても課題が出てくるのではないかと考える。これから区画整理事業の対象として考えられるのが、道路や水路がどう造られるのか、健ぺい率などの課題も明確になっていない中で盛土がどんどん進むと、混乱の原因になるのではないかと思う。検討中の案件の障害にならない部分は認めているのかはっきりさせないと、自分の責任なら建ててもいいのかと変な誤解がうまれそうな気がする。その辺は市の方も慎重に対応していただきたい。

市長:分かるしそのとおりだとは思うのだが、やはり所有権について市がとやかく言う資格が無いので、今までもお願いばかりをしてきた。これは他の地区も同じ。ただお願いなので所有者の方が自分の土地にいろんなものを建てるのは自由だということ。建築基準法の枠内ならいいということになっているので、建てた方も許可はもらっているのだと思う。そうでなければ市も許可しないはず。今東部地区ではホテルが出来ているが、きちんと基準にのっとってやっている。建築制限をする前の段階で許可をとったものだが。一方では感情論があるし、また一方では法治国家なので法律に基づいて行動しているなかで、ズレが出てくる。そこに我々が口を挟むとまた問題が出てくると思うので、先程おっしゃっていたように地域の皆さんで理解をしながらやっていただけたら。市では個別のことをいろいろ言う訳にはいかないので、歯に物がはさまったような言い方しか出来ないのだが、現時点では法的に問題はないし、これから町づくりの具体的な形が出来るにしたがってそこが該当になれば、その時の法的な問題で解決をしていかざるを得ない。現時点ではやむを得ないと思っている。後になって移転などになった場合費用は出るが、自分がかけたお金以下の補償しかないとすると損をするのはその方になる。言えるのはそれを承知した上でやっていただきたいということだけ。ご理解いただければ。

市民:私が住んでいたところは、区画整理で農用地の該当になった。その土地を売って新しく住宅を建てる際に土地を購入するわけだが、価格差はどれくらいになるか。なるべく差がないようにして欲しい。それから田郷地区は昔かららしいのだが、ラジオの受信状況がよくない。寝たきりの方にはラジオが楽しみという方もいるので、よく聞こえないラジオでは可哀想な思いがする。何とか改善できないものか。

広聴広報課長:災害エフエムについては、中継局を田郷にということで工事をしている。

市長:ラジオについては今担当者の方から話があったとおり、釜石災害エフエムがあり、それはアンテナをつくることになったなので聞こえるようになると思う。他のNHKやIBCなどのラジオについては、これからラジオ局の方にお願いをして出来るだけ皆さんに聞こえるようにしたいと思う。防災行政無線が聞こえないのであれば防災行政無線用のラジオを配布しているので必要であれば。後は土地の価格についてだが、市の方は間もなく発表する。市の方の発表をした後に、地権者の皆さんと交渉をしていかなくてはならない。区画整理事業の皆さんもそうだが、防災集団移転事業の方々もおり、どちらかというと防災集団移転事業の方が価格差があるかと思う。被災した土地を売る訳なので当然安くなる。だけれど今度住むところは山を造成して家を建てるわけだから工事費がかかり、当然そこは高くなる。そうは言っても自分の土地を売って新しいものをつくるんだという前提で皆さんの了解をいただいているので、例えば坪1万円で売って、坪3万円もするような土地を買わざるを得ないとなると大変なので、出来るだけ価格差を下げる努力はしたい。区画整理の場合は、産業用や農業用の土地に該当になると新たに代替地として土地を譲ってもらうか、買わざるを得ない。当然そこの部分の土地は安く手に入るようにしなくてはならないと思っている。これは皆さんの切実な思いだと思うし、行政としても当然のことだと思っているので極力そうなるようにしたい。ただ非常に難しい。どうしたら工事費を下げられるか。結局安全であればあるだけ高台という事になるので、そうすると当然造成費は高くなる。これから様子を見て必要なところには支援をしていかなくてはならないと思っている。約束は出来ないがなんとかやっていきたい。さっき言った様々な支援というところで、実は防災集団移転事業にはいろんな支援策があるが、区画整理事業には支援がない。区画整理の場合には自分の土地があるから土地の売買をしなくてもいいのだが、なんだか防災集団移転事業ばかり支援があって、ということにもなりかねない。その辺も皆さんの状況をお聞きしながら、期待に応えられるような政策展開をしたい。

市民:しかしまだまだ問題だらけ。これまで地域が抱えていた震災前からの課題も同時に解決していかなくてはならない。

市長:これからが本番。我々が心配しているのは、今言った公営住宅や自分で家を建てる方は地権者の皆さんの了解が得られれば、まず工事は進められる。その後が問題。北海道の奥尻というところは義援金がすごく集まって、1人1,600万円程配ることができ、そのお金で家が建てられたそうだ。今回の場合は人数が多いのでなかなか思うようにいかず申し訳なく思っている。ただ奥尻も家を建てたことはいいが、若い人がおらず過疎化しているそうだ。集落に戻れという話をしているところだが、戻ったところでその集落が50年、100年と維持できるのかというところ。専門家の方には集落に戻さず、どこかへ集約したらいいのではないかという先生もいる。だがそういう話をすると被災者の方には怒られたりして、そうなるとやはり元いた場所に戻っていただくしかないなと。集落を維持出来るかが最大のテーマ。これは釜石全体がそういう傾向になっている。今高齢化率が34%位までいっており、人口比率がピラミッドではなく逆三角形になっている。このままいくと、人口は維持できるかもしれないが、中身は限界集落になってしまう。家を建てたはいいが、後を継ぐ人がいないということになってしまう。なので、なんとかして若い世代が住み続けられるというところに力点をおきながら、政策も一緒にやっていきたい。いずれ皆さんにとっては、自分の家がいつ建てられるんだ、この町がどうなるんだという部分が頭の中心を占めていると思う。我々も釜石の全体がどうなるかということで頭を悩ませているが、今のところは皆さんのお陰でイオン等の展開も進めているし、企業誘致も展開している。間もなく水産加工の団地も創設される見通しがたっており、産業的には以前から見るとだいぶ良い。逆に求人を出しても申込みがなく働き手がなくて困っているので、そちらが心配。この状態だと釜石だけではやっていけないので、他から人を連れて来ざるを得ない。それでやっと今の環境を維持できるのかなというところ。いずれ現時点では良い方向に進んでいるということは言えると思う。まだ課題は山積しているが、皆さんと改めて意見交換等しながら、いい知恵があればぜひご提言いただいて、一緒に釜石の再生に努めていきたいと思っているので、よろしくお願いしたい。


  


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