<参考>地方道路整備臨時交付金事業については、
国土交通省ホームページの補助事業相談室をご覧下さい。

1. 釜石市における地方道路整備臨時交付金事業 (地方道路交付金事業)

 地方道路交付金事業は、一定の地域において、地域の課題に対応し、複数一体として行われる比較的小規模な都道府県道及び市町村道の事業に対して国が地方道路整備臨時交付金を交付することにより、地方の創意・工夫を活かした個性的な地域づくりを推進することを目的として、昭和60年度に創設された制度です。
 平成16年度までの地方道路交付金事業は、一定の地域において、地域の課題にあわせてそれぞれの必要性に応じた独自のテーマを設定し、個別事業に対して配分された事業費により実施していました。
 平成17年度からは、地方道路交付金事業の制度が改善され、地域の課題にあわせて目標達成のための複数の事業を一つのパッケージとし、パッケージ全体に対して配分された事業費により、目標達成を事後的に評価する方法(目標達成型)になりました。
 岩手県・釜石市・大槌町においては、地方道路交付金事業の制度が改善されたことにより、平成17年度から目標達成型のパッケージを設定し、事業を推進し、効果を上げてきました。
 
釜石市・大槌町は、平成20年度からも引続き、目標達成型のパッケージを設定し、事業を推進しています。

  • 対象事業名
    釜石・大槌地域の暮らしを支える道路整備
  • 対象地域
    釜石市、大槌町
  • 対象事業の期間
    平成20年度から平成24年度(5年間)
  • 対象事業の目的
    道路通行の安全性を向上させるための道路整備を行います。
  • 見込まれる効果
     落石・崩落箇所及び道路幅員が狭い箇所など、通行上危険な箇所の道路整備を行うことにより、地震や豪雨等による自然災害に対する防災効果が見込まれるほか、緊急車両のルート確保や災害時の避難路の確保など、快適で安全に暮らせる道路通行の確保が期待できます。
  • 対象事業の目的を表現する効果
    通行上危険な箇所の対策率
  • 指標の定義
    釜石・大槌地域における危険箇所の対策率
    市・町職員による独自調査により危険箇所を算出
    通行上危険な箇所の対策率(%)…整備箇所数 ÷ 総危険箇所数×100
  • 指標の現況値、目標値
    平成20年度当初(現況値) … 28.6%
    中間目標値(平成22年度末)… 
    45.7%
    長期目標値(平成24年度末)… 54.3%
  • 平成20年度実施予定箇所(図-1)
     
    「この地図は、国土地理院発行の二十万分の一地勢図を複製し、測量法第29条に基づく複製承認『平9、東複第367号』を転載したものです。」

    表-1 平成20年度実施予定箇所

No.            路線名    事業内容                実施予定内容
  1 北洞関線 道路改築 工事実施
  2      唐丹56号線 道路改築 工事実施
  3      唐丹58号線 橋梁架替 工事実施
  4      鵜住居44号線 道路改築 工事実施
  5      栗橋16号線 災害防除 測量設計業務委託実施
  6      新川原1号線 道路改築 測量設計業務委託及び工事実施
  7      一の渡4号線 道路改築 工事実施
  8     大町只越町1号線 歩道改築 工事実施
  9     松原町2号線他 道路補修 工事実施
 10   嬉石大平町線 張出歩道改築 測量調査設計業務委託及び工事実施

2. これまでの取組と事後評価

 釜石市では、これまでにも地方道路交付金事業に取り組んできました。平成17年度から平成19年度の3年間にかけて行われた地方交付金事業とその事後評価を紹介します。

(1)  釜石市におけるパッケージの設定

  釜石市の市道には以下のような課題があります。

  • 海と山に囲まれた地理的条件のため、急峻な山々が迫り、道路についても地形的な制約を受けます。
  • 地形的な制約が多いことから、幅員が狭くカーブが多い道路、切り立った斜面に面した道路が多く存在します。
  • 経年による斜面の風化、道路構造の劣化損傷の進行も著しく、落石や舗装の痛みなどで交通に影響をきたしているところが見られます。
(2)  釜石市が設定したパッケージ

 (1)での課題を解決するために、釜石市全体を対象として以下のパッケージを設定しました。

  • パッケージの名称
    釜石・大槌地域の暮らしを支える道路整備
  • パッケージ事業の期間
    平成17年度から平成19年度(3年間)釜石・大槌地域の暮らしを支える道路整備
  • パッケージ事業の目的
    道路通行の安全性を向上させるための道路整備を行います。
  • 目指す効果
    落石・崩落箇所及び道路幅員が狭い箇所の対策を行うことにより、地震や豪雨等による自然災害に対する防災効果が見込まれるほか、緊急車輌のルートを確保するなど、快適で安全に暮らせる道路通行の確保が期待できます。
  • 対象事業の目的を測る成果
    通行上危険な箇所に対策を行った率
  • 成果指標の設定
    釜石地域における危険箇所に対策を行った率
    市職員による独自調査により危険箇所を算出
    通行上危険な箇所に対策を行った率(%)…整備箇所数 ÷ 総危険箇所数×100
  • 指標の現況値、目標値
    平成17年度当初現況値 …13.0
    平成19年度末長期目標値…16.5
(3) 事業の結果
Ⅰ. 成果目標に対する事業の効果

 釜石市では、 “(2 )” で設定した方針とパッケージのもと、平成17年から平成19年にかけて、以下のとおりに道路改良事業を推進してまいりました。
 推進した改良事業は、下の表に掲げる12箇所です。図-2 整備箇所位置図

 


表-2  テーマに沿って推進した事業

 

No.          路線名   箇所名     事業内容              進歩状況
  1 嬉石大平線 嬉石 災害防除 平成17年完成
  2 尾崎白浜1号線 尾崎白浜 災害防除 平成18年完成
  3 鵜住居2号線 鎧坂 橋梁補強 平成17年完成
  4  大町只越町1号線他 只越他 排水工 平成19年完成
  5 富士見台1号線 富士見台 災害防除 平成19年完成
  6 唐丹58号線 小白浜 橋梁架替 平成20年度完成予定
  7 鵜住居64号線 新田 舗装工・排水工 平成19年一部完成
  8  鵜住居44号線 新川原 舗装工・排水工 平成19年一部完成
  9 小佐野町1号線 小佐野 橋梁補強 平成18年耐震補強設計完成
 10 北洞関線 洞泉 道路改築 平成19年一部完成
 11 唐丹56号線 本郷 舗装工・排水工 平成19年一部完成
 12 只越天神町線 只越 舗装工・排水工 平成19年完成

No.10からNo.12については、平成18年度に計画見直しにより加わった事業であるため、長期目標16.5%(完成箇所)に含まれません。

  • 平成19年度末時点では、6箇所が完了しました。
  • 新田、新川原、洞泉、本郷の4箇所については一部完成
  • 小白浜は平成20年度末の完成予定となっております。
  • 小佐野については、平成194月に国土交通省道路局長より通知のあった「長寿命化修繕計画策定事業費補助制度要綱」に基づき、耐震補強だけではなく、長寿命化のための修繕計画を検討し実施するため、事業実施時期を延期し、現在検討を行っております。
Ⅱ. 成果目標に対する事業の効果

  平成17年から平成19年で通行危険箇所が、一部完成を含み10箇所解消されました。

Ⅲ. 成果指標に見るパッケージの評価

 

平成19年度末目標値 16.5%
平成19年度末実績値 16.9%

  • 通行上危険な箇所に対策を行った率で見ると、10箇所において対策を行った事から、対策率は16.9となり、目標としていた16.5%を上回る効果をあげることができました。
(4)  整備の事例と地域の声

   No.5 その他市道 富士見台1号線・富士見台工区 災害防除事業

 【整備前】
 
山側の切り立った法面の風化が進み、落石等により通行に支障が生じていました。


【整備後】
整備延長500m
 法面処理等の整備により、落石の危険性が解消され、円滑な交通及び歩行者の安全な通行を確保することができました。


 

 我が地域は小高い所にあり、道も狭く坂道であり恐い道だと思ったものです。
 雨や風、春の雪解けなどで落石が度々あるので注意が必要でしたが、この度の 
整備により安全で安心できる住み良い地域になり、地域の皆さんもよろこんでおります。また、特殊なガードレール(転落防止柵付き)なども取り付けてもらい、子供たちも安全で通る事ができるようになり、本当に良かったと思っております。
 これも偏に、地域の皆様方はじめ、ご協力を頂いた地主さんの協力があっての事と思っております。今後とも宜しくお願い致します。有難うございました。
(富士見台地区在住富士見台町内会長 佐藤勇光さん)

Topに戻る