国内で麻しん(はしか)が流行しています

三重県や大阪府をはじめ全国各地で148人の麻しん(はしか)の発症報告がありました。(平成31年2月6日現在)

研修会場や新幹線、商業施設など不特定多数の人が集まる場所での集団感染と連日報道されています。

 

感染症にかからないように、うつさないように、麻しん(はしか)を知り、予防に取り組みましょう。

 

~麻しん(はしか)ってどんな病気~

 

麻しんウイルスに感染することで引き起こされる、急性の全身感染症です。

ヒトからヒトへの感染力は極めて強く、1人の患者さんから12人~14人に感染すると言われています。

ちなみに、インフルエンザは1人~2人なので、麻しんウイルスの感染力の強さが分かります。

 

感染経路は「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」です。免疫を持たない人が感染すると、ほぼ100%の方が発症します。

 

昔は、近所で麻しん(はしか)が出ると、わざわざもらいに行き、免疫をつけようとしたほど恐れられていました。

予防接種を徹底してから激減し、平成27年WHO西太平洋事務局から、日本が麻しんの排除状態にあると認められました。

 

しかし、平成30年3月に、海外から麻しんに罹っている旅行者が沖縄県に来て集団発生するなど、海外渡航による感染が報告されるようになりました。

ラグビーワールドカップや東京オリンピックを控えている今、かからないように,うつさないように取り組みが必要になります。

 

~麻しんの症状は~

 

約10日間の潜伏期間の後、38℃程度の発熱、かぜ症状が2~3日続くため、かぜと思う方も多いでしょう。

その後、39℃以上の発熱とともに発疹が現れます。この他、咽頭痛、咳、鼻水、目の充血(目やに)、頬の裏側に口内炎のような白い斑点(コプリック斑)が現れるのも特徴です。

 

肺炎や中耳炎を合併し、まれに脳炎を発症することもあります。

肺炎や脳炎は重症化し、死亡することもあります。

 

~予防の基本は予防接種です~

 

先にお話ししたとおり、麻しんは非常に感染力が強く、手洗いやうがい、マスクだけでは十分な予防が出来ません。

 

ここで、効果を発揮するのが「予防接種」です。予防接種を必要な回数をきちんと接種することが重要です。

【定期接種対象の方】

第1期:生後12か月から生後24か月に至るまでの間にあるもの(個別通知あり)

第2期:小学校入学前の1年間(個別通知あり)

 

【それ以外の方は確認をお願いします】

①母子健康手帳で麻しんワクチン、麻しん風しん混合ワクチンを2回接種している

②麻しんにかかったことが明確であること

③すでに、十分な抗体価を保有している

※記録がない場合は「接種をうけていない、かかっていない」と考えて、かかりつけの医療機関にご相談のうえ、抗体検査や予防接種を検討しましょう。

 

~おかしいなと思った時は~

 

麻しん(はしか)を疑うような症状(高熱・発疹・咳・鼻水・目の充血など)が現れた場合は、必ず医療機関へ事前に連絡し、麻しん(はしか)の疑いがある事を伝えて下さい。公共交通機関の利用は控える等医療機関の指示に従いましょう。