ここでは「下水道」のはたらきについて説明しますが、これらはほとんどが「汚水処理施設」に共通するものです。最近の合併処理浄化槽や農業・漁業集落の排水処理においてもほぼ同様の役割やしくみを持っています。

「下水道」とは、使い終わった水をただ川や海に流すための管のことではありません。下水道には次のような役割があります。
1.川や海の水が汚れるのを防ぎます
2.まちの水路などが衛生的になります
3.快適な水洗便所が使えるようになります
4.大雨でも町の中に水があふれないようになります

1.川や海の水が汚れるのを防ぎます


きれいな水を好む魚や水棲昆虫などが、下水道の普及により川や湖に戻ってきます。生態系や食物連鎖の底辺が再生することにより、他の鳥や動物も自然の状態に戻ります。 せせらぎ水路や親水空間の復活にも川の清流化が必要です。

2.まちの水路などが衛生的になります


生活雑排水をそのまま側溝等に流すと不衛生になり、害虫の発生や悪臭の元になりますが、下水道の普及により汚水は地下の汚水管の中を処理場まで流れてゆくため生活環境がよくなります。

3.快適な水洗便所が使えるようになります


悪臭が発生しやすく、転落の危険もある汲み取り式のトイレが、下水道への接続により水洗式のトイレに改修することができるようになります

4.大雨でも町の中に水があふれないようになります


大雨が降ると低い土地では川から逆流したり、水はけが悪くて家に浸水していたりしたものが、下水道の雨水管や雨水ポンプ場の整備により、水害が発生しにくくなります。