このページでは、下水道の管に関して次の次項の説明をしています。

1.分流式と合流式があります
2.工事にはこんな方法があります
3.下水管の手入れもしています
4.下水管にはこのような種類があります

1.分流式と合流式があります

下水道では、し尿や雑排水(台所・風呂・洗濯等の排水)といった「汚水」と、宅地や道路などに降った雨を集めた「雨水」を流します。汚水と雨水を別々の管で流す方式が「分流式」、いっしょの管で流すのが「合流式」です。
合流式の場合には、晴れている時には問題はないのですが、雨が降ると雨水もいっしょに下水処理場まで流れてきます。そのため放流水質が分流式に比べて悪くなる傾向があります。
近年では合流式の下水道建設は禁止されており、新設された下水道はすべて分流式です。合流式は下水道の建設が早い時期に行われた地域、主に大都会に多く採用されています。釜石市では昭和32年から下水道管の布設を行ってきましたが、市内の中妻町と上中島町の一部で合流式の下水道管が使用されています。このため現在合流改善事業を行って、越流水の浮遊物質低減や、分流化の工事を進めています。
分流式の区域において、雨どいなどの雨水管を汚水桝に接続することは、下水処理に悪影響を与えるばかりでなく、汚水管の能力を超えて市内にし尿などの汚水があふれ出る危険がありますので、絶対に行わないようにお願いします。

1.分流式下水道では

汚水管と雨水管が別々に布設されています
分流式下水道のしくみ イラスト

2.合流式下水道では

 汚水も雨水も同じ管で流れてゆきます
合流式下水道のしくみ イラスト

2.工事にはこんな方法があります

下水管を道路などに埋設する工法には、大きく分けて開削工法と推進工法の2つがあります。釜石市では基本的に開削工法で工事を行なっておりますが、次のような場合には推進工法による管の布設を行っています。

a.地下に多くの構造物や管などがあり、地上から掘削する際の障害となって工事をすることが出来ない場合
例~踏切の横断部、狭い道路で他のガス・水道・ケーブル等が錯綜している所等
b.下水道管の埋設位置が深く、地表から機械で掘削することが困難な場合
c.地上から掘削すると周囲が崩落する危険があったり、周辺の地盤に変化が起こって住宅等に影響が及ぶおそれがある場合
[比較表]

  開削工法 推進工法

1.施工方法

道路に溝を掘って管を埋設する方法 道路の下に小さなトンネルを作り、その中に管を布設する方法
2.技術的難度 容易 (掘削深さが浅い場合) 開削に比べて困難
3.施工単価 安価 (掘削深さが浅い場合) 高額
 施工前の状態   開削前の路面のようす。これから管の布設部分全長にわたって舗装撤去と掘削を行います。   これから人の立っている場所に推進管発進用の立坑を設置します

推進工法 施行前の写真
 管の布設状況 開削施工中の状態 交差点の向こう側まで、さや管(鋼管)の推進布設完了

推進工法 施工中の写真
 完成後 掘削部分を転圧・埋め戻し・舗装復旧を行って完了 さや管内に塩ビ管を挿入布設完了のあと、立坑を埋め戻して完了

推進工法 完了後の写真


工事のイラスト

3.下水管の手入れもしています

釜石市では昭和32年度より下水道管の布設を進めてまいりました。その結果、市内には完成から50年近くたった管渠が出てきています。下水道管は多少のことでは、機能が損なわれないように造られていますが、古くなった管では下水道管内で発生したガスや、経年変化などにより管渠のずれ、亀裂、破損、地下水の浸入が発生したりする場合があります。また、マンホール蓋などについても老朽化してがたつきが多くなったり、破損・腐食して危険な状況になることがあります。
これらの状況を放置しておくと、道路が陥没したり下水道管が詰まったり事故が起こったりするかもしれません。その為、定期的に点検と修理を行っています。 また、管内に砂などが堆積したり、雨水管に土砂が流入して溜まることがありますので定期的に清掃も行っています。

皆さんの周りでも下水道管の清掃や、マンホールの更新工事などで影響が出てくる場合もありますので、その際にはご協力とご理解を宜しくお願い致します。

施工中ご迷惑をおかけします イラストマンホールや管内清掃作業のイラスト

4.下水管にはこのような種類があります

現在道路の下に本管を埋設する等の下水道工事では主に2種類の管を使用しています。

1

塩化ビニル管 各戸の敷地内や、主に本管の直径が150mmや200mmの場合に使用。

2

コンクリート管(ヒューム管) 主に本管の直径が400mmの場合に使用。

この他にも次のような管が状況に応じて使われています。

3

鋳鉄管 ポンプ場・処理場等の汚水・汚泥が流れる部分

4

ステンレス管 やはり設備周りの耐腐食性能が要求される部分

5

繊維強化プラスチック管 水路や道路の下を横断する等で、強度に余裕を持たせたい場合

6

鋼管 設備用水等、耐腐食性が高くなくても良い場合

7

陶管 硫化水素等の腐食性ガス・液が流れる比較的大径の部分

塩化ビニル管の例 コンクリート(ヒューム)管の例
塩化ビニル管の写真
ヒューム管の写真