釜石地区(平成20年2月20日)
釜石地区(釜石市保健福祉センター)
参加者 28名
要旨
市民:市長は就任100日足らずだが色々とご苦労様。今まで県議の立場だったが、市長となり市民主役のまちづくりをするとのこと、職員を叱咤激励してがんばってほしい。話は4点ある。
1.箱物行政は、空き施設を有効に活用するなど考慮して進めてほしい。この保健福祉センターも市民病院の跡を民間利用もいれてリサイクルした。公共用地や施設をすぐ解体するのではなく、再利用してはどうか。天神町は、学校2校、医師住宅、医師アパート、市職員駐車場、第6分庁舎と、ひとつの町内から公共施設が6つなくなった。これらの有効活用をお願いしたい。
2.津波避難場所について。避難場所を高い建物にしてはどうか。市の避難所は高い山や寺ばかりだ。避難道路にしてもがけ崩れがあったり、仙寿院からは車が落ちたこともあった。大町、大渡町は保健福祉センター、浜町方面については市役所に一時的に避難するのはどうか。市の庁舎だと電気もついている。職員もいる。安心である。とりあえずの一時避難で廊下でもかまわない。
3.サンロックについて。設立以来10数年経つわけだが市民に情報が公開されていない。サンロックの今までの貸借対照表、損益計算書を広報で公表してほしい。市民一人当たりの負担にすればいくらになるのか。3億円の負債を4万2千人の人口で割って一人当たりの負債額を出すようなまねはせず、20歳から65歳までの納税可能な人の人数で割るような形で説明しないとダメだ。
4.市議会について。先日の市議会中継を見ていると議案審議のときに退席する議員がいる。審議に参加しない議員なら必要ない。定数を考えてほしい。市の職員についてもまだまだ人数が多いのではないか。自分の担当分だけしか働かない。2人で3人分仕事をするくらいの職員の意識改革を進めてほしい。
市長 公共施設についてはご提言のとおり無駄のないようにやっていきたい。
津波についてだが、昨日も防災講演会があった。防災については重大な懸案事項だと認識している。相対的に防災体制を見直し、庁内に危機管理室を設けて、防災について点検する態勢を整えたい。併せて、地域会議で地域の意見を聞いたりしながら防災マップを作っていきたい。その中で避難所も決めていきたい。幸い、市街地には高い建物があるが、鵜住居や唐丹にはない。そういったことも含めてもう一度見直したいと思っている。県の耐震診断の事業もあるが、沿岸では津波のことは抜けている。沿岸部にとっては津波も重要な問題。耐震診断だけでは片手落ちではないかという意見もある。それも検討したい。
サンロックについては県議時代から釜石のイメージアップに繋がるとの認識はあり、今までの取り組みも県内での釜石のイメージを高めてくれる効果はあったと思う。経営は13年の間で1年を除くとずっと赤字で、その間市が援助してやってきた。去年の7月にキャビア事業を新会社に譲渡する際に市は最後の補助を出すことになり、それ以後は援助しないことに議会で決めた。だが台風の影響や、東部漁協の事業撤退などによりマツカワ事業もやっていけなくなった。
やっていけないので倒産になるのだが、ここで問題となるのは社長が市の副市長で、取締役が市の経済部長であるということだ。市はサンロックに1億8千万円貸付しているから、どうするか庁内の検討委員会で色々と検討させたがダメだった。その報告を受けてさらに検討をしてやめることにした。このまま放っておくと倒産ということになるのだが、市のほかにも債権者はいる。その人達から見れば、市とサンロックは一体とみられる。誰かがお金を出さないと清算もできない。現実的に難しい。ただ、市はキャビアの権利は取得する。キャビア会社でのキャビアの売り上げが増えると市にお金が入ってくる可能性もある。それで、倒産ではなく清算することにした。議員にも説明して議決をもらった。市民一人当たりにすると幾らになるかというと、2億数千万だからどのぐらいの負担になるのか。20歳以上が2万人だとすると一人当たり1万円の負担となる。私も市長になるまではこの状況は知らなかった。議員はずっと議論してきた問題ななので知っていると思うが、市民はあまり知らないと思う。機会を見つけて、広報等で市民の皆さんに示して理解を得たい。
議員のことについてであるが、議会のことは私の権限外である。市を代表するのは市長で、議会を代表するのは議長だ。市長と議長は対等だ。私には執行権があるが私から議員定数を減らせとは言えない。議員の皆さんもそれなりの識見と考え方をもって議決権を行使する。席を離れるのも選んだ人の考えでやるので尊重しなければならない。皆さんに選ばれた議員の皆さんなので。
市民:消防屯所のことであるが、消防団は大只越から只越町、天神町まで約550世帯の火災等に備えている。町内会で会費を集めて消防後援会を組織して消防団を支援しているが、消防屯所は狭く、2階に上がる階段も急だ。また、団員の高齢化も進んでいる。屯所2階は町内会活動でも使うが、町内会には年寄りが多くて階段の上り下りも大変だ。2階は団員たちの休憩のほか、災害などの際の一時避難所としても使われる。現状を見た上で対応してほしい。新たに建設するのも大変なので福祉事務所跡地を一部改造して町内会に使わせてたり、屯所機能もつけてはどうかと平成18年に文書で要望した。だが、あそこは解体して売却の予定なので、町内会は只越の福祉集会所や今度できる青葉ビルなどを活用するようにとのことであった。現状での改築は不可能なので他の場所も検討している。
市長 釜石の消防署自体が老朽化している。大槌消防署もそうだ。消防署は釜石大槌地区行政事務組合の管轄なのでそちらの動きを見ながら対応したい。消防団については市がやるので地域会議等で意見を聞きながら進めたい。旧福祉事務所については残念ながら売却することになった。消防団の高齢化と数については、消防団を統合したり、その地域内の企業で働いている人の入団についても考えたい。その地域の企業の協力も必要になる。
話は変わるが、就任してすぐ、庁内に少子化対策室を設置した。県のアイ・ファミリー事業があるが、市内の企業にも協力してほしいし、そのような企業には市も協力したりしながらなんとか企業も市の仕組みの中に取り込みたいと思っている。企業をいかに地域づくりに巻き込むか考えている。
市民:企業はなかなかそれが出来ない。自分も消防団をやってきたが、一旦会社の仕事でローテーションに入ってしまうとなかなか抜けられるものではない。
市長 今すぐは無理でも、協力を得られるようにしたい。
市民:先日のゴミ減量化シンポジウム、指定ゴミ袋導入の地域説明会に2階出席した。そこでいろいろな資料やスライドをもって説明を受けたが、市の一人当たりのゴミ排出量は県内で一番多いとのことだった。そこでゴミの排出量が多いのはなぜか考えてみた。釜石が大船渡よりゴミの量が多いのは、ずっと溶融炉でやってきたのでなんでもゴミとして出した。よそでは早くからゴミの分別資源化が浸透している。釜石でもリサイクル法などに対応してきて家庭ゴミも人口の減少に伴って減っているはずなのに釜石だけゴミの量が減っていないのはおかしい。市長も少しゴミのデータのとりかたに目をとおしてほしい。市民が安心して暮らせるような方向付けをお願いしたい。
市長 数字のとり方についてはもう一度よく見てみたい。だた、たぶん多いだろうという予測はつく。溶融炉は何でも処理できると市民の頭にもうすっかり入っている。平成23年から平田に広域ごみ処理施設の建設がはじまる。その費用は広域環境組合を構成する3市2町のゴミの割合で負担が決まる。釜石は40%ぐらいの負担だ。各自治体は負担を下げようと競争している。1%下がれば1億円ぐらい違う。釜石が他の自治体と違うのは分別に慣れていないことだ。何とか市民の皆さんの協力をいただいてゴミの減量化に取り組みたい。こがわや大畑団地のモデル事業でも30%もごみが減った。やれば出来る。地域懇談会や、地域会議で細かに皆さんと相談しながらやっていきたい。
市民:大渡に住んでいる。まず最初にお礼を言いたい。昨年、大渡で歩行者天国をやった際に市職員のたくさんの協力をいただいた。とてもありがたかった。また、どんと焼きの際も消防署の協力があった。今度、大渡橋の橋詰広場にトイレができる。どうもありがとう。
お願いは路上朝市やゴミ箱の問題などたくさんあるのだが、地域で困っていることひとつだけ。釜石青果市場の辺りに平野博さん、荻野哲郎さんという人が住んでいるあたりに側溝がない。何十年とお願いしているが市の予算の関係もあってか実現していない。雨が降るたび大変だ。何とかお願いしたい。
市長 大渡に限らず、市街地は水はけが悪い。はけ口が汐立川しかなくてそれが欠点となっている。何とか改善しなければ大変だ。今、まちづくり交付金事業で裏通りの道路整備をすることになっているが、水はけについては別途考えなればならない。大渡の水は大渡川に、只越えの水は汐立方向と考えなければならないかもしれない。明日すぐにというわけにはいかない。検討課題としたい。
商店街振興については釜石だけでなく、全国的な問題だ。賑わいについては、新しい青葉ビルができるし、大町のアーケードを塗りなおしたり、只越は古いアーケードを撤去したりして明るいイメージを作ろうとしている。橋野や唐丹で市民と話す日をやった際に、街へ行くのも大変、行ったとしても休むところもない、自由にふるまえるところがないと言われた。その地域の人達には、空き店舗を活用して産直等をやってはどうかと話した。本当の商店街振興にはならないかもしれないが、地域のコミュニティにはなるかと思う。自分の地域の人がやっている店なら寄りやすいだろうし、検討させてほしい。最大の振興策は海の活用だ。内陸の人達にとって釜石のイメージは海である。そこの拠点は魚河岸だ。市外の人も、市内の人も来るような拠点の整備が必要だ。遠野の商店は仙人峠道路ができて3割増加したそうだ。釜石ではサンフィッシュだけしか伸びていない。釜石の人が釜石の商店街を利用する手立てを考えていきたい。魚河岸は今から計画を立てるので3年、4年はかかるだろうがやるべきことはやっていきたい。
市民:自然環境が良くなければ人は入ってこない。市内はまだまだ汚い。噴水が壊れたままであったり、青葉通りもメンテナンスをしていない。今度、まちづくりの事業で何か作るようだが、釜石の悪いところは何かするとすぐ古いものを壊して新しいものを作る。使い捨てだ。鮭の彫刻にいたっては4回も移設した。岩間先生のオブジェを移設したり、1回の移設に百何万かかっている。誰も行かない和山にラグビー場を作ったり、川の中に噴水を作って流されたり、それは企画力がないからだ。先日、日経新聞に載っていたが、埼玉の上尾市では民間の退職した人を顧問として意見を聞いたりしている。アーバンデザイナーなどに意見を聞いて参考にしてはどうか。
先日の日経新聞に、山形県新庄市の商店街30数軒が自分のところの商品を100円で売る商店街100円ショップを始めたそうだ。売り上げも伸びて、札幌や九州でもまねをするところが出てきているようだ。そのような成功している人達は行政には頼っていない。
路上市場、橋詰広場の活用について、去年の春に都市計画課にレポートを提出してあるのであとで見てほしい。私が特に力を入れてほしいのは朝の露天についてだ。大渡川沿いに店開きしている路上朝市の人達を大渡橋橋詰広場に入れて露天をやらせて、ホテルなどに泊まった客をそこに案内させる案内人がいれば露天も街もにぎわう。周囲も活性化すると思う。
市長 色々なイベントや仕掛けをやっているが、県などの補助金の関係で単発になってしまっている。最初に補助金ありきでやっている部分もあるかと思う。これから良くしていきたい。
色々な人の意見を聞くことについては、釜石で活躍したり縁のある人達にそれなりの肩書きを与えて意見をもらう、「釜石はまゆり大使」のようなものを設けて意見を聞きたいと思っている。「釜石はまゆり会」というのもあるが、最初は産業振興や企業誘致の関係で設置したが、今は懇親会的な団体になっている。改めて、釜石に対して意見をもらう大使のようなものを設けて意見を聞きたい。まだ名称は決めていない。
市内の地域の皆さんの意見については地域会議の中で聞けると思う。自分たちの地域は自分たちでやるんだということを仕組みの中に取り込んでいきたい。さっきの露天の話もその中で検討していただきたい。センターの所長を私の代理で色々と細部にわたって話をしながら進めていける権限も与えたい。
市民:市内のトイレ13箇所について調べたが、ほとんどのトイレが汚れている。今度大渡橋橋詰広場にもトイレを作るが、遠野に聞いたらきちんとメンテナンスをすれば年間100万円以上かかるらしい。その辺を良く考えて進めてほしい。
市長 わかりました。
市民:宮古などほかの地域では合併がさかんと行われているが、釜石の合併についても市がリーダーシップをとって進めていくべきではないのか。情報をどんどん開示してほしい。
市長 釜石は大槌と合併してもいいと思っているが、大槌は前町長時代に町民アンケートをとってその結果当面自立の方針を打ち出した。釜石は合併しても良いといっていたのに。合併は結婚のようなものなので、市から一度合併を言い出しているのに大槌が「自立」と言ったため、市から何かをするのは難しい。民間サイドや振興局等の働きかけがあればいい。水面下で職員や、議員の交流会などはできるので、そちらの交流は進めていける。近いうちに振興局でアンケートをとる。その結果、町のほうでも合併賛成となってくるかもしれないし、県のほうから合併すべきとの勧告が来るかもしれない。いずれにしろ、合併するなら期限内の23年度までにやらなければならない。市役所などの公共施設等も耐用年数があるので再配置計画等にも関係してくる。最終的な結論は平成22年度までに出さないといけない。ある程度の期限を決めて方向性を出していきたい。振興局のほうで2月、3月中に動きがあると思う。
市民:財政の面でも大変なので、改革を進めていかないと釜石に展望が開けないのではないか。
市長 釜石だけではなく地方は大変だ。日本自体もどうなるかわからない状況である。釜石が今後どうなるかは今が分かれ道だと思っている。釜石を支えていくのは産業振興しかないと思う。次の世代を支えていけるようにしたい。今度、鵜住居にSMCの新しい工場ができる。1000人規模だ。雇用の確保のためには広域的にやっていかなければならない。水産振興にしても釜石に今度来る北里大、水産技術センター、大槌に東大海洋研があり、この地域が水産研究の中心だ。広域的に見れば釜石も大槌も一緒だ。増田前知事が岩手県を4つに分けて県の広域圏とした。県北、盛岡、県南、そして沿岸だ。沿岸は細長いがその拠点をどうするかという話になれば私は三陸の拠点は釜石だと思っている。だが、各市との競争だ。宮古も大船渡も合併して人口も面積も釜石より大きい。だだ、釜石は沿岸部の中間点だ。横断道と縦貫道の結節点でもある。その点では、釜石は大槌と合併して規模を大きくし拠点であるという意気込みを見せなければならない。将来も考えて一緒にやろうと言い続けなければならない。頑張ります。
市民:行政と市民との対話が進められてとてもいいことだと思っている。呼ばれる回数が多くて困ることもある。青葉通りのと中心を北側から流れてくる川の到着点が私の住む南通り町内会だ。「つるた」の前と「火の車」の前がいつもあふれる。下水道課でも話を聴いてくれてありがたいが、その話では、小手先のことではなく、大きな設備を作って抜本的にやらなければだめとのことだった。ぜひお願いしたい。
市長 今、建設部と話をしているのは汐立を2つに分けて大渡川に半分流すということだ。お金はかかるが年次を区切って進めたい。
市民:まず、はじめにお礼を言いたい。老人クラブの事務を10年やってきたが、何かあるたびにしに電話すると100%担当に話を通してくれた。とてもありがたい。
公民館がこの場所に来る前、市営ビルの1回で活動をしていたが、ステージも何もないところであるが発表会をやったら大盛況で立ち見も出るほどであった。釜石公民館の浜町分館はぜひ残して欲しい。
東海新聞で市長の発言を見たが「場所前」といった発言があったが、何か思い入れはあるのか。場所前方面のビジョンを早い時期に示して欲しい。
市制施行70周年記念で「釜石のうた」のCDを作ったが、大変良かったと思う。作った担当の職員をぜひ褒めていただきたい。
市長のお父さんに10年前に言ったことがある。それは、釜石の発展策を大学の先生とか東京の業者とかに考えさせないで、釜石の将来について市長が若い職員とご飯でも食べながら話し合ったほうが良いということ。市長の気持ちを若い職員に伝えたほうがいい。
市長 「場所前」といったのは、あの近辺というイメージで話した。今は「魚河岸」と言うようにしている。釜石のイメージは、さっきも話したが「海」である。場所前らしい、魚河岸らしい雰囲気作りに努めて生きたい。昔からウォーターフロント計画はあったが、それをやって来なかった。湾口防波堤によってできる静穏水域活用のためにもやって行きたい。
市民:西部地区にショッピングセンターを作るとの記事を東海新聞で読んだ。今度、マイヤが駅前に行って東部になくなると買物するところがない。東北電力に駅前に行ってもらって、ニチイ跡地と合わせた場所にショッピングセンターを建設してはどうか。
市長 ショッピングセンターの話は共栄のことを言った。SMCが鵜住居に立地し、三陸縦貫道のアクセスが新町にできる関係で話したことである。順番的には東部地区の活性化が先だと思っている。
市民:この場で話すと御幣があるので場所は言えないが、非常に危険な場所がある。市の土地でも県の土地でもないが、何かあった際の市の責任は免れないと思う後で手紙で知らせるので何とかして欲しい。
市長 これからの中心は生活応援センターである。先日も甲子でスズメバチの巣の件でたらいまわしにされた件の相談があった。これからは応援センターに話してもらえればなんとかできるようにしたい。
(16:12終了)




