平田地区(釜石・大槌地域産業育成センター)

参加者 24名

要旨  

市民:生活応援センターの話や診療所の話をしようと思って来たが、先程市長から平田応援センターの設置、診療所再開の話が出て安心した。他の項目について話す。
 平田の老人クラブに所属しているが、活動が停滞ぎみだ。町内にいつでも誰でも寄りあえる場所が欲しい。また、世代間交流などもできると良いと思う。集会所はあるが、開け閉めのことなど使いにくい。常に開いている様なところが希望である。
 平田の都市計画についてどうなっているのか。また、下水道についてはどうか。
 商業高校方面の道路は行き止まりとなっている。平田公園まで車でいけるような道路があれば良いと思う。
 商業高校統合後の活用策についてはどうなっているのか。統合して商業高校がなくなると下平田地区のにぎわいもなくなり小中学生の登下校の安全面について心配だ。

 

市長 そのような様々な問題について、先程挨拶で話した地域会議で検討していただきたいと思っている。小中学生の登下校の問題についても、市ではなかなか出来ないので地域の人たちの力を借りてやっていきたい。
 高校統合については、まだ跡地の活用策が考えられていない。高校だけでなく、統合によって空家になった市内の学校についてもまだである。ただ一つ、定内にある県立養護学校がどこかに移転しなければならないという話がある。それ以外はまだ活用策はない。道路の問題、板木山、商業高校の活用についても、今すぐにというわけではないが、なにかあったら活用していきたいと考えている。
 高齢者の寄り合い所については、「高齢者サロン」という事業を考えている。また、生活応援センターには公民館機能もあり、そこで世代間交流の事業なども展開できるようになる。高齢者サロン事業とは公民館でやる世代間交流事業とは別で、例えば空家などを借上げ、4、5人で集まってお茶のみなどが場所を提供し、毎日の生活の充実と地域の安全安心うぃ守れるようにしたいと考えている。そのへんも詳しくは後で地域会議で検討していただきたい。

 

市民:少ない財政で最大の効果をあげるのはなかなか出来ないと思うが、その中ですぐできそうなことを提案したい。国道の三叉路のことだ。三叉路付近に市有地(市有地?)があるが、その土地を活用し道路を2mくらい広げてもらえば、上平田方面に通行しやすくなる。大型車両なども安全に曲がれるようになる。(国道45号と県道桜峠平田線の交差点の上平田へ回る道路のことと思われます。)

 

市長 平田地区には今度北里大の進出や沿岸南部広域クリーンセンターが建設され、今後発展していく可能性を秘めている。特に必要なところを直すため、精一杯努力したい。松原地区の交差点改良もトヨタ車の積出しの関係で大型車が多くなるので広くなった。そのように何かがあるとそれに附随するような形で道路も改良される。少しずつではあるがやっていきたいと思っている。

 

市民:先程都市計画の話が出たが、確かに平田地区は人口は増えたが街はさっぱり変わらない。平田地区は今まで市のいろんなことに協力してきた。斎場の受け入れ、湾口防波堤の石切り場と積出し港、診療所の廃止、沿岸南部広域ゴミ処理施設など。なのに、何もされていない。嬉石は長い年月をかけて都市計画で整備すればきれいな良い街になった平田も嬉石地区のように少しずつでもやって欲しい。一番やってもらいたいのは下水道だ。簡易下水道方式でも何とかできないものか。

 

市長 下水道整備については鵜住居地区でもいわれている。鵜住居地域も以前に計画を立てる寸前までいったが、多額の金がかかるので難しいということであきらめた。根浜海水浴場もあるので下水道をやらなければならない。市の財政も厳しいので大規模な都市計画というのも厳しい。下水道には唐丹でやっているような漁業集落排水や、例えば農村地区なら農業集落排水といった小規模な下水道もあるが、それではなく合併処理浄化槽が取りかかりやすくて良いのではないかと思う。国や県の補助もある。もちろん個人負担もあるが。下水道については先に鵜住居地区をやることに決めた。ある程度の目処がついたら今度はこっちというように順番をつけて取り組んでいきたい。平田に限らず、下水の施設がないところはそのような形で、下水が整備できないところは合併処理浄化槽でと考えている。効果は同じなので。

 

市民合併処理浄化槽とはどのような規模でやるものなのか。個人か。それともある程度の戸数まとめてできるのか。

 

市長 唐丹や栗林のような規模ではなく、個人単位のものを考えている。やる人とやらない人が出てくるかとも思うので。10戸くらいの単位でもできる浄化槽もあるはずだ。確認してみる。

 

市民:私が思う下水道問題は災害の際の下水道対策だ。県と市との境にある下水だ。直して欲しいと陳情にいったら大雨の際に水が出たときに排水があふれた。あふれた後にやっと直した。商業あたりの暗渠がふさがっているので直して欲しいとお願いしたこともあった。ある人に言ったら「ふさがるまではいいでしょう。」と言われた。迅速に対応して欲しい。

 

市長 地域の人達にとってはとても大事な話だ。甲子でも道路にできたスズメバチの素手たらい回しにされたと言われた。これからは縦割り行政をなくし、窓口を一本化して課題を解決できつようにしたい。窓口は生活応援センターだ。そこの所長が庁内各課と連携を取って、県のことでも解決できるように、市民の皆さんが、「これは県だから県に」ということが無いようにしたい。4月1日からそのような仕組みを作りたいと考えている。

 

市民:高校の統合問題について、以前商業高校までの道路を作ってくれとお願いに言ったら5億ぐらいかかるので無理だと言われた。商業高校の跡地の活用には道路は必要だ。板木山の道路は大型がすれ違えるのでそれを活用してはどうかどうか。三陸鉄道についても、統合すると生徒が使わなくなる。これからも三陸鉄道の平田駅を使うような施策についてお願いしたい。

 

市民:できれば下平田町内の幹線道路1本でもいいから何とかして欲しい。

 

市長 三陸鉄道は赤字で市も1千万程度負担金を出している。大船渡便を1便減らす案も減らさないようにしてもらった。統合についてはそれなりの理由があって工業高校の場所に決まった。平田駅の利用は減る。今ある商業の施設を活用していかなければならないと考えている。何とかしようとすると道路も必要になる。平田の道路はなんとかしたいという気持ちはある。

 

市民:地域会議の提案はいいことだと思う。町内から、年齢、性別を無差別に何人か選んで、月1回程度定期的に会議をやってその中から意見を出してもらう、それを全市的にやって、一般の人の意見で盛り上げていく形はどうか。

 

市長 基本的な考えはそのとおりだが、地域によって町内の人数も形態もさまざまだ。10人しかいない町内会もあれば、何百世帯の町内会もある。色々な意見をどう集約するかが大切だ。町内会は最終的には一番小さな単位となる。町内会は大切だと思っている。皆さんが主役の市政を、どうすれば実現できるか工夫していかなければならない。一人ひとりが自覚を持ってこの地域に住んでよかった、次の世代にいいまちを協力して作っていきたい、そのようにやっていくようになるには2年ほどかかるのではないか。

 

市民:夕べのテレビで柏崎原発のニュースをやっていた。平田地区にもクリーンセンターができるが、三陸沖の大地震の際に大丈夫なのか。断層を調査して作るのだろうか。一般公開して欲しい。養殖をやっているので海への被害が心配だ。安全性について建設する前に説明して欲しい。

 

市長 三陸沖には活断層はないので大きな地震は心配ないと思う。平田地区にできるのは原発ではなく、ゴミ処理施設なので心配はないと思うがきちんと説明することは必要だ。4月になれば入札によってゴミ処理施設の業者が決まる。その段階になれば詳しく説明できると思う。今のところ順調に進んでいる。途中途中では環境アセスメントもしているが、説明してきた。安全性については原発と違い大丈夫だと思う。時機を見て情報を公開したい。

 

市民:津波避難場所について。館山神社が最寄の避難所で、年寄りが上まで上るのが大変なので手すりを付けてくれと要望したが、船頭組合のほうで祭りの際に邪魔になるとかで話が中断している。それについてはどうなっているのか。

 

市民:市に代わって説明する。手すりについては5月に取り付けると言うことで話が進んでいる。当初、階段の真ん中につける予定だったが、右側に取り付けることになった。

 

市民:医療の問題について。新しい考え方で「医療モール」というのがあるが、市長の考えを聞きたい。実際、旧市民病院は医療モールのような感じだ。

 

市長 おっしゃるとおり。形態は医療モールである。県立病院と統合し、市民病院がなくなったが、医療の形態は残っている。これは他の地域より良いと思う。釜石は医療について恵まれていると思う。病院が使いやすいから医療費が高くなる。それではいけない。色々な病院があるが病院同士の連携を深めるような、クリティカルパスのようなシステムを作るなどしたい。利便性の高い医療体制にしたい。健康を守るための拠点として生活応援センターを中心としてやっていきたい。

 

市民:病院に行くのに、国道45号1本しか道路無い。前に源太沢トンネルを要望したら難しいと言われ、三陸縦貫道のアクセス道路を活用してとのことだった。その後新しい情報があれば教えてくれ。

 

市長 源太沢トンネルについてはあきらめたわけではない。県道昇格に向けて要望しているが、県もお金がなくなって大変だ。それで三陸縦貫道のアクセス道路を要望している。鵜住居方面も今その方向で作っている。アクセス道路を源太沢トンネルの要望地附近に作れば利便性が高まる。山の上の高速道路では誰も利用しない。ぜひ実現させなければならない。道路を作る際に、工事用道路は必ず作るのでそれを活用すれば無理な話ではない。

 

市民:ガソリン税の問題だが、暫定税率はぜひとも25円でなければならないのか。20円ではダメなのか。我々としては5円でも下がると非常にありがたい。

 

市長 お話のとおり。暫定税率については国の問題だ。全国の市町村長と知事は財源を守れと言っている。釜石は2億ぐらいだが、どこかで妥協点を見つけなければならないと思う。

 

市民:それはいいが、釜石より内陸のほうがガソリンが安い。国の政策は仕方がないとして、県内にも地域間格差はある。釜石市にIOTがあるのに。立地の際に、「ほかの地域より安くなるから」と言うことではんこを押したはず。市のほうでガソリンを安くするように指導できないのか。

 

市長 釜石のガソリンの値段は、全国的に見ると平均だ。遠野が安くしすぎだと思う。市から業者に対して値段を下げろとは言えない。どこか安くするところが出てくれば、企業間の競争で安くなるのではないか。

 

市民:何でも、作るときだけ「安くしますから」と、はんこを押すときだけ良い話しないで。まぁその方々も商売だから仕方ないかと思うがはんこを押す時に言ったことぐらいは守って欲しいなと思う。

 

市長 釜石の物価が高いのは各方面から言われている。何とか安くする流れにしたい。良いものを安く売るのがこれからの課題だ。観光も産業のひとつとして、いい物を安く売ってお客さんに喜んでもらえるような商店街作りを目指したい。釜石は今まで高くてもやってこれた。

 

市民:道路も良くなったので遠野でガソリンを入れて、買い物をして帰ってくる。

 

市長 仙人峠道路ができた後の釜石の最大のテーマである。遠野は仙人峠道路ができて、どの店も売り上げが伸びた。釜石は特定の店舗だけだ。遠野からバスも市内に来ている。バスに乗って連れて行ってもらい、お風呂に入って買い物して帰ってくる。それではいけない。釜石といえば海のイメージを持ってもらい、魚河岸辺りを再整備してそれを目指して人が来るようなまちづくりをしたい。

 

市民:古い魚市場や、観光船発着所などの整備については。

 

市長 魚市場、観光船発着所、1000haの静穏水域、泉ケーソンヤードなどはキーポイントだと考えている。それらを全面的に見直す検討委員会を4月に立ち上げたい。今度副市長を2人制にしたのもそれに関連している。

 

市民:回来船が釜石に定着するようなことをやらないといけない。船が入らないと昔の浜町のように栄えない。

 

市長 全て繋がっている。魚価が安いと船が入らない。船が入らないから遊ぶところもない。このままではいけない。大船渡は新しい魚市場を建設した。釜石発展のためには新魚市場建設はやらざるを得ない。それも含めて再整備したい。SMCは1000人規模だが少しずつ拡張する。それを少しでも増やしたい。人口を維持していかないと市税でも運営していけなくなる。

 

市民:北里大が来るそうだが、学生は来るのか。

 

市長 釜石に来るのは創薬プロジェクト。学生は大船渡だ。海洋バイオの微生物コレクション4万点を活用して薬の研究をしに研究者が来る。それに関連するものの立地についても期待される。沿岸地区の中でもこれほど研究施設の集まっているところはない。その面で見れば岩手の釜石ではなく「日本の釜石」、「世界の平田」だ。そのような中身からすると、この地域はまだまだ発展する。

 

市民:サンロックの件だが、先日の議会の話ではサンロックに2千万円の補助を出し、20年度にはさらに1千万出すとのことだが、この支出によってサンロックの経営は強化されるのかどうか。

 

市長 経営を強化するためではなく、会社を清算するために支出する。今までマツカワ、キャビアでやってきたが、去年7月にキャビアをほかの会社に譲った。マツカワだけでやっていけるとのことで去年の7月に最後の補助金を支出したが、台風等の影響もあり経営が悪化しどうにもならなくなった。その後色々と検討したが会社を清算することにした。ここで問題なのは社長が副市長、取締役が経済部長だということ。第三セクターだから市と一体で、身内同士でやっているようなものなので市民からの理解が得られにくい。運営の現実問題としてこの形をとらなければならなかった。清算の形をとらないと市の信用問題になる。清算の形をとらずに破産させるという考え方もあるが、それだと今は良いが訴訟なども予想され後々負担が大きくなる可能性もある。特別清算の形をとるとキャビアの売り上げの権利も入る。早く清算するほうが安く済む。サンロックの清算については後日改めて私と副市長も何らかの形で責任を取りたい。

 

(16:07終了)