平成22年7月定例記者会見
平成22年7月定例記者会見結果
日時:平成22年8月2日 月曜日 11:00~11:35
場所:市役所第2会議室
内容:
市長の発表項目
- 中国山東省莱州市の訪問結果について [76KB pdfファイル]
- くろがね・ぎゃざりんぐ・ぷれーす事業について [87KB pdfファイル]
- 東北横断自動車道釜石秋田線沿線市町連絡協議会 平成22年度総会について [490KB pdfファイル]
情報提供項目
市長発言要旨
本日は、お忙しいところをお集まりいただき、ありがとうございます。
それでは、本日の案件ですが、
一つ目に、中国山東省莱州市の訪問結果
二つ目に、くろがね・ぎゃざりんぐ・ぷれーす事業
三つ目に、釜石港湾口防波堤のギネス新記録認定
四つ目に、東北横断自動車道釜石秋田線沿線市町連絡協議会平成22年度総会 となっております。
始めに、「中国山東省莱州市の訪問結果」についてお話します。
私と上村副市長以下6人は、7月18・19・20日の3日間、中国山東省の莱州市を訪問し、李明(リ メイ)市長、田 長青(デン チョウ チン)副市長をはじめ、莱州市党委員会の杨洪旭(ヤン ホン スウ)書記等と会見を行ってまいりましたので、その結果をお知らせします。
今回莱州市を訪問した目的は2つありました。
一つ目は、水産加工施設や港湾関係施設を視察するとともに、当市での水産加工研修を終えて帰国した元研修生の皆さんが、地元でどのように活躍をしていらっしゃるのかを確かめ、この事業をさらに充実させていけるかどうかを確認すること。
二つ目は、これまで12年間の交流実績を基礎として、両市の友好関係を確たるものとするため、次の段階へ発展させることについて、一定の方向性を見出してくることでした。
結論から申しあげますと、この二つの目的は十分に達成できたと考えております。
莱州市へは、成田空港から青島(チンタオ)空港まで約3時間、そこから高速道路で約1時間40分の道のりでした。
莱州市郊外部は、トウモロコシやリンゴを栽培する広々とした畑が広がり、のどかな風景でしたが、市内中心部は、大小さまざまな商店やホテル、政府の建物などが立ち並ぶ、賑やかな街でした。
また、市内の各所でマンションが建設されており、経済成長著しい中国の一端を見ることができました。
莱州市到着後は、かつて当市の水産加工研修に参加した14人の方々とお会いし、研修当時の思い出や現在地元で活躍している状況を伺ってまいりました。
これまでに当市で研修を終えた莱州市の女性は500人を超えておりますが、その中の30人ほどは自分で会社を興し、実業家として活躍しているということでした。
その他の方々も貿易会社の対日輸出業務担当や日本語学校の先生になるなど活躍している方が多いとのことでした。
元研修生の皆さんからは、釜石市での研修期間中、日本人の勤勉さや衛生管理の厳しさなど多くのことを学び、それを中国に帰ってから活かしたことで、自分の人生が大きく変わったとの意見が多く出され、この事業を今後も続けて欲しいとの要望を受けてまいりました。
また、会見に同席したデン副市長からも、12年間の長きに渡って莱州市の人材育成に寄与しているこの事業に対して改めて感謝され、今後もこの事業を継続していくことで、両市の友好関係をさらに強固にしていきたいとのお話がありました。
その日の夜には、ヤン党委員会書記と会見して、これまでの両市の友好関係にご協力をいただいていることに感謝し、李市長と友好関係をさらに強化するための協議を行う予定であることをお伝えしたところ、党委員会としても、それは望むべき方向であるとのお話をいただきました。
そして、翌19日には李市長と会見し、両市の現状を紹介しあった後、1998年に当時の両市長間で合意していた友好都市協定の提携について改めて協議し、12年間にわたって友好関係が継続している事実を踏まえ、お互いに今でもその意思に変わりがないことを確認してまいりました。
また、今後も継続して友好関係を保ち、さらには人的、文化的交流を深め、他の経済交流にも繋げていくことで意見が一致いたしました。
しかしながら、実際の友好都市協定の提携までには、それぞれ関係機関との調整も必要となってくることから、今後は、両市の副市長を中心に事務レベルでの協議を進めることといたしました。
私の考えとしては、できれば今年度内に友好都市提携が結べるよう市議会議員をはじめ関係各位のご意見を伺いながら準備を進めたいと考えております。
また、年度内に友好都市協定の提携ができた場合には、来年5月の莱州市のバラ祭りの時期に、釜石市民の皆さんと一緒に訪問する考えがあることも伝えてまいりました。
一方、現地視察では、私の父(野田武義)が平成10年5月に訪問した際に、記念として植樹したヒマラヤ杉も視察させていただき、大きく成長した姿を拝見できて感無量でございました。
そのほかにも水産加工施設や港湾施設などを見てまいりましたが、国土が広く人口が多い分、施設規模等は大変大きなものでありました。
この莱州市との関係に関しましては、今後具体的な進展がありましたら、その都度お知らせしてまいりますが、市民の皆様にも、これまでの水産加工研修生の受入経過を振り返りながら、莱州市という都市や今回の訪問の様子を知っていただくため、8月20日から9月3日までの2週間、釜石まちかど情報館「ぴぽぱ」で、中国莱州市との交流展を開催することといたしましたので、是非ご覧いただきたいと思います。
なお、今回の莱州市訪問に際しましては、協同組合シーテックの小野理事長様をはじめ青沼理事には、現地との細部にわたる調整をしていただくなど大変お世話になり、安全かつ有意義な訪問とすることができました。
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
次に「くろがね・ぎゃざりんぐ・ぷれーす事業」についてお話します。
当市では、少子化克服の取り組みとして、今年2月に次世代育成支援後期行動計画「えがお輝きプラン」を策定し、結婚・出産・子育て・教育・自立そして結婚へとつながる施策体系を構築の上、各種事業を展開しております。
地域社会の中で、20代、30代の社会人となった若者の居場所は少なく、青年活動、青年交流の場も減少しております。
若者同志が集い、夢や希望を語り合い、ふるさと釜石の未来を考えたり、それぞれが自己研鑽できるような場があってもいいのではないかと考え、若者達のたまり場、「くろがね・ぎゃざりんぐ・ぷれーす事業」を展開することにいたしました。
「くろがね・ぎゃざりんぐ・ぷれーす」には、地域貢献に意欲的な概ね35歳までの若者を20人程度、市内企業から推薦頂いて、懇談会を設けたいと考えております。
懇談会で、「夢や希望」「にぎわい」「出会い・交流の場の創設」などを語り合い、仲間づくりや自主活動を実施し、同年代の若者の交流を活発にすることにより、地域への定着を図ると共に、地域づくりに貢献する若者の育成が可能となります。
この事業は、若者の感覚で、事業の提言や自主事業の企画を行っていただくことを基本にしておりますが、一方では、釜石市の現状への理解や話し合いをするためのコミュニケーション能力も養うなど、個々人のスキルアップの研修機会として参加いただければ幸いと考えております。
このような小さな取り組みが、大きな輪へと広がるよう期待をいたしており、市内企業の関係者には事業の趣旨を理解いただき、協力をぜひお願いしながら事業を進めていければと考えております。よろしくお願いいたします。
次に「釜石港湾口防波堤のギネス新記録認定」についてお話します。
平成20年3月に、世紀の国家プロジェクトにより、釜石港湾口防波堤が完成いたしました。
我が国はもとより、世界の港湾構造物建設史上例を見ない、最大水深マイナス63mを建設地点とするこの工事の偉大なる功績を、世界中の人々に知っていただくとともに、観光スポットとしての魅力向上も図れればとの思いから、ギネス世界記録認定を目指し、釜石港湾振興協議会において、各種の手続きを進めてまいりました。
その結果、今般、ギネス新世界記録として認定されるとの速報を受けましたので、ここにご報告申し上げます。今後の予定といたしまして、9月中旬以降、ここ釜石にギネス社の公式認定員をお招きし、認定書贈呈式を行う予定です。
これからも、様々な機会に、ギネス認定「世界最大水深の釜石港湾口防波堤」をPRして参りたいと思います。
次に「東北横断自動車道釜石秋田線沿線市町連絡協議会平成22年度総会」についてお話します。
東北横断自動車道釜石秋田線沿線8市2町で構成する東北横断自動車道沿線市町連絡協議会の平成22年度総会を、7月12日、北上市江釣子地区交流センターで開催いたしました。
この協議会は、東北横断自動車道釜石秋田線の全線開通、および沿線8市2町の交流連携・地域経済の活性化を推進することを目的として平成21年 11月21日に設立された団体です。
この総会には、北上市長、横手市長、大仙市長など27人が出席し、平成22年度事業として、情報収集やPR活動を実施しながら東北横断自動車道釜石秋田線の早期全線開通に向け、要望活動を展開することを決定したところです。
本協議会の今年度事業として、国や県など関係機関への要望活動を展開すること、国・県等関係機関との連絡協調と情報・資料収集を行うこと、沿線市町の魅力を幅広くPRするためのホームページを作成すること、構成市町の交流連携を図るための情報交換の推進を図ることなどの事業を実施することとしております。
総会の中では、遠野・釜石間の早期着工や、横手・大曲間の4車線化、道路整備の効果に関する意見、岩手・秋田の両県をまたいだ観光のアピールが必要であること、釜石港と秋田港をつなぐことで物流の動きが変わり産業振興にもつながるといった意見が出されました。
総会終了後には、岩手県 科学・ものづくり振興課 佐々木総括課長を講師に「岩手県の自動車産業振興の取組みと広域連携について」と題して講演会を開催しました。
以上が、私からの情報提供です。
報道関係者の皆様におかれましても、釜石の情報発信に、益々のご協力を頂きますようお願い申し上げ、本日の発表とさせていただきます。
質疑・応答
《中国山東省莱州市の訪問結果について》
質問:中国・莱州市との交流展を初めて開催するとのことだが、内容はどういったものなのか。
回答:8月20日(金)から9月3日(金)まで協同組合シーテック様の協力のもと、まちかど情報館ぴぽぱで開催する予定です。「交流の12年、そして新たなステージへ」というテーマで、展示内容としては中国莱州市の紹介(位置や市政、産業、市民の生活等)、水産加工研修の12年間の記録として釜石市民との交流、研修生のその後の活躍の写真等を展示したいと考えております。また今回の野田市長の訪問概要や訪問時の様子等の写真を展示する予定であります。
《くろがね・ぎゃざりんぐ・ぷれーす事業について》
質問:名称の意味は。
回答:ぎゃざりんぐ・ぷれーすは若者のたまり場という意味であります。釜石市をアピールする狙いで鉄の意味のくろがねをつけました。親しみをもてるようひらがなにし、略称はK・G・Pです。
質問:発足は10月になるのか。
回答:現段階では9月中としていますが、整い次第会議を開催したいと思います。
質問:9月補正予算議決後ではないのか。
回答:8月中に各企業に打診したいと考えており、なるべく早く立ち上げるといった流れでございます。
《湾口防波堤のギネス新記録について》
質問:様々な機関にPRしたいということだが、具体的にはまだ決まっていないのか。
回答:世界一深い防波堤という認定でございまして、ギネスから公式認定員にお越しいただき、認定書の贈呈式を行って広く周知したいと考えています。贈呈式は来月9月の中旬以降に予定しており、それを皮切りにPRをしていく予定でございます。
質問:湾口防波堤のどの部分が一番深いのか。
回答:開口部が一番深くて63メートルになります。
質問:事業費や完成までにかかった月日はどのくらいか。
回答:事業費としては約1300億といわれ、完成までに30年かかっております。
質問:観光スポットになると思うが、そういった面で何か考えているのか。
回答:今考えていることは、観光船はまゆりによる観光であります。はまゆりは必ず湾口防波堤を通ることになりますので、船内にギネス認定の紹介などを掲示し、より間近で観光できると考えております。また、さらに効果的にアピールできる施策を検討していきたいと思います。
質問:世界一深い防波堤というのか、他の記録を塗り替えて認定されたものなのか、新しいカテゴリになるのか。
回答:新しいカテゴリで認定されたものです。
質問:他の防波堤のデータ等は把握していたのか。
回答:一応データは持っています。日本港湾協会では世界一深いと言われており、認定証等もいただいていました。そのような認定証などもギネス社に提出して判断していただきました。
《観光船はまゆりの運航休止について》
質問:観光船はまゆりについて、修理の規模はどれほどなのか。
回答:2機あるディーゼルエンジンのうち、右側の6つあるピストンの5番目に燃料残渣といわれる固形物などがはさまってしまい、焼き付けを起こしたことが原因となっているようです。修理するために、陸に船を上げ、エンジンを取り出して工場がある八戸市へ持っていっております。そして修理後エンジンを取り付け、対燃性の塗料をしてからとなるので運航は9月になる予定であります。
質問:修理の経費はどうなるのか。
回答:観光船はまゆりは保険に入っており、今回保険が適用されますので、修理の大半はそれで対応して修理をします。しかし、保険の内容の中で、免責というものがありその分を市で負担するということになります。
質問:経済的な損失等はわかるか。
回答:年間を通して、今の時期に利用する方々が一番多いため、だいたい400万から800万ほどになると思います。広い視野で見ると、観光船はまゆりの利用料金等だけの損失ではなく、はまゆりに乗るために釜石市にいらっしゃる予定であった方々が市に来ないとすると街全体で大きな打撃になると思います。
《その他》
質問:8月1日にあった釜石・大槌地区県議会議員補欠選挙の開票事務について、開票がスムーズに行われていたようで、1時間も早く結果が出たようだが、何か工夫等はあったのか。
また、結果について市長の感想を聞きたい。
回答:選挙管理委員会、事務従事者が話し合いを行い、毎年改善を重ねている状況でございます。今回の開票事務時の状況をご覧になった方はお分かりになると思いますが、担当ごとに目印となる服装を着用し、だれがどの担当であるのかを一目でわかるよう工夫をしました。それからそれぞれの係の中で、分類・審査を分けていましたが、2つを一気にやるように改善し、それらの流れで早くなったものと思います。また、作業台である卓球台の足を高くし作業しやすいようにしたり、投票用紙に合う透明なパックを使い分類しやすいようにしていました。あわせて、周りの人とのコミュニケーションを取り、不明な点は声を上げて聞くといったことを意識して行いました。
釜石市からは一人のみの候補者であり、当初から投票率が低いと言われていましたが、実際投票率が約55パーセントほどということで残念に思っております。大槌町からは2人の候補者ということでそちらは投票率も高めかと思っておりましたが、釜石市同様低いとのことでしたので、地域の方々にもっとアピールをして投票をしていただくようにしていかなければならないと思いました。何よりも、釜石・大槌の経済の低迷が著しいですので、連携を取りながら今回当選なさった議員の方々にはぜひ、県と地域をつなぐご活躍をしていただきたいと思います。
(11:35了)




