平成22年4月定例記者会見結果

日時:平成22年4月26日 月曜日 11:00~12:00

場所:市役所第2会議室

内容:

市長の発表項目

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情報提供項目

 

 

 記者会見   

 

市長発言要旨

 

 本日は、お忙しいところをお集まりいただき、ありがとうございます。
 それでは、本日の案件ですが、
 一つ目に、釜石まるごと活性化戦略懇談会の設置について
 二つ目に、莱州市訪問について
 三つ目に、チリ地震津波50年津波避難訓練の実施について
 四つ目に、平成22年度市の施策について      となっております。
 
 始めに、「釜石まるごと活性化戦略懇談会の設置について」お話します。
 当市では、人口減少や少子高齢化社会の到来などの社会現象を踏まえ、釜石のこれからを見据えた施策として、「にぎわい」、「雇用」、「福祉」、「防災」をキーワードとして、その対応に取り組んでおります。その中で、特にも「にぎわい」の創出に向け、市街地の活性化、交流人口の拡大への取組みが緊急の課題と捉え、かまいしにぎわい再生プロジェクト推進本部を設置し、積極的な取り組みを行うこととしております。

 「にぎわい」の創出については、以前から個々の団体でいろいろと取り組んでまいりましたが、それぞれ、単独で、また、一過性の取り組みであったことなどもあり、市内全体への広がりになっていないのではないかと考えていました。このようなことから、「にぎわい」に関連するさまざまな団体が心を一つにして、連携した取り組みを行うための戦略を話し合い、市内の活性化に向けた、にぎわいの姿を目指すため、この「釜石まるごと活性化戦略懇談会」を設置するものです。

 この会の設置期間は、平成22年度と平成23年度の2年間としておりまして、具体的な取組み内容としては、かまいしを売り込む方法、地場産品の販売方法、組織連携の方法、及び、協力体制の構築についての、2年間における戦略の立案を行うこととしております。また、各団体間の連絡調整、さらには、各事業の評価も行うこととしております。会の構成メンバーについては、別紙資料のとおりの15団体でスタートしますが、今後の状況や事業内容に応じて、順次その数を増やしていくことを考えています。

 次に「莱州市訪問について」お話します。
 今年7月に、私、上村副市長、並びに関係職員とで、中国山東省莱州市を訪問することといたしました。

 莱州市との交流は、平成9年1月に、当時の莱州市長が水産業の視察を兼ねて当市を訪問されたことをきっかけに、経済交流と水産加工技術研修生の受け入れ機運が高まったことから始まっています。平成10年5月には行政、議会、民間団体で訪問団を結成して莱州市を訪れ、今後の両市の経済交流と友好関係の推進に向けた覚書を締結いたしました。同年8月からは、協同組合シーテックによって水産加工研修生派遣・受け入れ事業が開始され、研修のために当市に派遣された研修生も平成21年度までで549人となっております。

 この研修事業開始から10周年を迎えた平成20年には、莱州市より招待を受けたことから、5月に上村副市長が市長代理として訪問しており、また10月には、莱州市の副市長が当市を訪問され、両市の友好と交流をより深めることを確認いたしております。

 今回の訪問は、私が市長に就任以来、何度も莱州市よりご招待を受けておりましたが、これまで訪問できかねておりましたことから、改めて莱州市に日程調整をしていただき訪問するものです。
 また、併せて現在、水産加工分野のみで行われている交流を、他の製造業などにも波及させ、各分野における経済交流へ発展させるために現地を視察し、その可能性を模索すること、さらには、今後の両市の友好協力関係についても、関係機関との協議を行ってまいりたいと考えています。

 次に「チリ地震津波50年津波避難訓練の実施について」お話します。
 5月23日は、昭和35年に、チリ地震津波が発生してからちょうど50年にあたることから、この日に、釜石市津波避難訓練を実施いたします。
 この訓練は、甚大な被害をもたらしたチリ地震津波から50年を迎えることを契機として、過去の津波の教訓を忘却させることなく、近い将来に発生が予測されている宮城県沖地震津波に備え、住民の防災意識を高め、災害時における人的被害をゼロにすることを目的として実施するものです。
 具体的には、岩手県が平成16年に発表しております宮城県沖地震の被害想定に基づき、宮城県沖を震源とするマグニチュード8.0、震度5強の地震が発生、津波予想到達時刻25分後、高いところで10mの津波が来襲することとして実施し、訓練内容については、市民による避難訓練のほか、水門の閉鎖訓練、通信情報訓練などとしておりますが、先般のチリ地震津波では、避難者が少ないなど、課題も多くあったことから、これらの状況を踏まえ、避難意識の醸成を図るため、自主防災会や町内会に地域で声を掛け合うことをお願いするとともに、小中学校を通じた訓練への参加の呼びかけも行うこととしております。

 また、避難場所においては、避難場所担当者により、住民の安否確認のほか、本部との連絡調整、集会所など収容施設への避難誘導を行う予定としております。
  今年2月には、正に遠地であるチリ沖を震源とした津波が到達したわけですが、宮城県沖を震源とする近地での地震、津波の発生が高い確率で予測されており、地震の発生から津波の到達までの時間が短時間であることからも、住民の皆さんには、是非、訓練を通じ、避難場所や経路の確認、日頃の備えについて考えていただく機会としていただければと考えます。

 次に、「平成22年度市の施策について」お話します。
 平成22年度の市の施策につきましては、先の3月市議会定例会において、施政方針演述や当初予算として、広報などでお示ししてているところですが、このたび、改めて、市民の皆さんへ直接私からお話しする機会を設け、新たな総合計画への橋渡しとなる重要な22年度の市の取り組みについて、より理解を深めていただこうとするものです。
 開催方法につきましては、5月中に、8つのそれぞれの地域会議ごとに主催いただく中で、市全体の施策や各地域ごとの施策を市から説明するとともに、釜石市が行う事業のほか、それぞれの地域で行われる国や県の施策についても、説明する予定であります。
  以上が、私からの情報提供です。
 報道関係者の皆様におかれましても、釜石の情報発信に、益々のご協力を頂きますようお願い申し上げ、本日の発表とさせていただきます。

   

質疑・応答

 

《まるごと活性化戦略懇談会について》

質問:まるごと活性化戦略懇談会について、重点とはどこか、総花的になってしまわないか。

回答:情報の共有化と戦略的ににぎわい再生に取り組んでいくという2点です。まるごと活性化戦略懇談会は民間の方々が中心であり、民間の方々が自分たちが行っている活動などについてお互いに理解し、情報を出し合ってそれぞれの団体の役割を明確にしていくという目的で情報の共有化に重点を置きたいと考えます。そして、それらをまとめ、にぎわいをどうするか懇談会の中で皆さんから意見を出していって戦略的に取り組んでいっていただくといった形になります。

   にぎわいの原点は楽しめるまちであるため、参加する団体や個々の方々とも情報や考え方を共有をしていきたいと思っています。期間を2年という限定をしているのは、緊急雇用でそれぞれの団体で雇用している方々がいます。商工会議所や観光物産協会などあわせて12、3人いますが、平成23年度で雇用が終了する予定になっています。そういう方々が2年後にそのまま続けて、利益を出せるような仕組みができるよう考えています。

   今日は立ち上げですが、次の機会を早めに設けていきたいと思っています。具体的に言えば、青葉通りが新しくなったので、そこの場所を利用して催しをやってもらいたいと思っています。

   とにかく土日になると、市民の皆さんが新仙人道路を利用して内陸に行っているようなので、土日に集中的にイベントをやりたいと考えています。先日唐丹町本郷地区で開催された桜舞まつりでは地元の桜舞太鼓が中心となって行っていたし、昨日は鵜住居青年会の虎舞の方々から、これから色々やりたいという話しを聞きました。市街地を中心としてやりたいと思いますが、それぞれの地区でも様々な宝があるので、それを磨くようにしていきたいと思います。

   それに関して仙人峠道路の遠野側入り口に看板を設置していきたいと思っています。釜石に向かう方の中に間違って大船渡市に行ってしまう方もいるためです。釜石市の中も大事ですが、他から来る方々を迎える仕組み等も力を入れていきたいと考えます。また、釜石のイメージを出せるようにしていきたいと考えています。

質問:例えば、釜石市で魚料理を食べれる場所などはそう多くないと思う。そういった部分をポイントに魅力をつくっていってはどうか。

回答:結局は市がやるわけにいかず、誰かやりたいという人が手を上げて、釜石でお店をやりやすいようにしていきたいと考えています。やりたいという人がどんどん手を上げてくれればいいと思いますし、積極的に市も応援するという姿勢でいます。

《チリ地震津波について》

質問:津波の避難場所について、今回のチリ地震津波において指定の避難所ではなく、高台にある知人や親戚などの家に避難した方々も多くいたと思う。そういった場合の避難した方々の把握は難しいと思うが、今後どう改善していくのか何か案があれば教えてほしい。

回答:岩手県や群馬大学でもアンケートを実施しており、その結果が出てから訓練と関連させて対策を練っていきたいと思っています。

    今現在手元にある資料では、避難場所に避難した方が全体の6パーセント、避難場所でない場所に避難した方々が46パーセントとなっています。避難場所以外の人数の把握は正直難しいです。行政が全て出来るわけでないので、自主防災組織や町内会等で把握できるような仕組みづくりをしていきたいと考えています。しかし、今回は遠隔地での地震であり、近くで地震が発生した場合ははやり自分自身の身を安全を守ることが大切であるので、その場合にも対応できる仕組みをつくっていかなれければならないと思います。

    漁業について、激甚指定を釜石市は受けませんでしたが、特に東部漁協で被害がありました。この被害がきっかけで漁業を辞めるという人がいるようです。釜石市の漁業集落はひとりふたり辞めるだけで大きな打撃になります。市としてしっかり支援していきたいと考えています。

《莱州市訪問について》

質問:莱州市訪問について、水産加工以外の向こうの経済の状況や、訪問時の対応についてどのような想定をしているか。

回答:水産加工以外の釜石の様々な分野が、向こうでどう評価されているのかまだわかりません。向こうの受け入れ体制もあると思いますが、釜石市に良い部分を反映できるよう色々学んできたいと考えています。それから、向こうから研修生として釜石に働きに何人もきています。その方々がこちらに来て結婚をしているので、人口増加の面でも、ありがたいことだと思っています。

    海外から日本に来ている方々のトラブルが多いらしいですが、釜石ではトラブルはあまりないようです。釜石ではシーテックさんにお願いしていますが、シーテックさんが厳しくしっかりしているため、今までトラブルがあったことはほとんどありません。

    莱州市は、鉱物資源に恵まれているところです。市として意見交換を積極的にしてきたいと考えています。

《観光関係について》

質問:観光関係で、井上ひさし氏がお亡くなりになったことでひょっこりひょうたん島のモデルとなった島など注目されており、大槌町だったら蓬莱島とか吉里吉里などピンポイントで縁の場所があるが、釜石市ではどうか。一説によるとモデルは釜石の三貫島という説もある。あとは鉄の歴史館から見える島という話もある。

回答:ひょっこりひょうたん島については色々な説がありますが、井上ひさし先生は全国様々な地に関係しており、これまではっきりと断言していません。以前釜石を訪れたときも明言していませんでした。
 釜石がここだという場所を推して大槌と張り合うことではないと思っています。釜石はピンポイントの場所ではないかもしれないが様々関わりがある地なので、ゆかりのある場所を楽しんでいってもらえればいいと思います。

質問:市外の人が釜石に来てもどこを観光して良いかわからないと思うが。

回答:さきほどのまるごと戦略に関わることだが、まず釜石市に住む人に釜石の良いところを知ってもらってそれから、という形にしたいと思っています。

    5月4日に観光船はまゆりの特別企画運航の特別ガイドに副市長が任命されました。そのとき三貫島も回ります。また湾内をずっと案内しますが、普段のガイドさんがお話しない、マグロ日本一と名高い浜幸水産などに触れたりして、あまり知られていない話題を伝えていきたいと思っています。釜石にも光るものがたくさんあるのでどんどん全国に広げていきたいと思います。

《世界遺産及び道路について》

質問:先日の地震で迂回路の問題がでたが、国などに何か要請をしたのか。もし縦貫道ができていれば回避できたと思う。また世界遺産の進捗状況を知りたい。 

回答:去年の11月に「東北横断自動車道釜石秋田線沿線都市連携協議会」を設立し、県と国交省に道路整備のお願いに行ってきました。この協議会の目標の一つとして連携があります。秋田の大仙・横手、岩手の北上・花巻・遠野・釜石という連携もこれから取っていくつもりです。

    世界遺産については、4月1日から推進室を立ち上げ、まずこれからどう戦略的にやっていくか地元と話し合ったりしていくつもりです。何が必要かなどスタートしたばかりで具体的なものはまだありませんが、検討している途中です。また県とも協議中です。手始めに道路の標識をはっきりさせることなどから手をつける予定で少しずつですが着々と進んでいます。長期にわたるものになると思いますが、今までどおり整備計画を進めながら取り組んでいきます。

質問:九州・山口の推進協議会とはどうなっているのか。

回答:現在、釜石はオブザーバーとして入っています。オブサーバーといっても待遇については大体会員と同じようなのものです。3月に山口市に挨拶をしてきました。釜石を九州・山口の推進協議会中に入れることに異論はないようです。できれば、年度途中でも会員になりたいという意思は伝えています。あとは文化庁とのやり取りもあります。県との連携も深めながら取り組んでいきたいと考えています。

    8つのエリアに釜石は入っていますが、ただ、大島高任の知名度がいまひとつであす。なぜ九州・山口と離れているのに釜石がその中に含まれているかを、まず県内の方々に知ってもらいたいと思います。もちろん岩手の先人として名が上がっていますが、見たり聞いたりする機会の少ない人物です。そのため、もっと大島高任のイメージを高め、知る機会をつくり全国、県民に伝えていきたいと考えています。もちろん県や平泉町早池峰などの近隣とも連携を取りながら世界遺産についてPRをしていく必要があると思います。

質問:個人的な意見だが、大島高任は技術者としてしか見られていない。大島高任に関するエピソードや人間ドラマなどを研究している方々から知恵を借りて掘り起こしていった方が良いのではないか。

回答:今、大河ドラマで坂本龍馬が取り上げられていますが、そのように全国的に発信できる機会を伺いながら、県内での認知度を上げていくつもです。
 確かに子どもたちに教えてようとすると難しいところがあります。現在、小学5、6年生を対象に道徳の資料を作成しています。大島高任をどう紹介していくか教材作りに悩んでいるが、大島高任だけではなく釜石の先人を子どもたちに知ってもらいたいと思います。また、これから大島高任の人物像をもう一度見直し、新しい視点でさらにアピールをしていきたいと考えています。

 

(11:55了)